133. ページ42
.
「流星…ちょっと、話聞いてくれる…？」
耐え切れなくなった私は遂に流星に全て話そうと決めた。
きっと流星は全部知ってるはず。
理解してもらえなくてもいい。ただ聞いて欲しい。
いっそ「なにやってるん！？」って叱ってほしい。
そんなことさえ思ってしまっていた。
流『大ちゃん、頑張ってるんや。』
「えっ…？」
『謙杜だけ！！って感じやったAちゃんの気持ち、ここまで動かしちゃうんはほんまに凄いなぁって。』
「か、関心してどうするの・・・」
『えー？でも俺大ちゃんのこと大好きやからさ。もちろん謙杜も好きやけど、大ちゃんにも幸せなって欲しいってずっと思っとるよ。』
「・・・・・」
『最初はびっくりしたで。え？今？って。もうさ、Aちゃんと謙杜、タイミング合えば結婚とかするんちゃうかなって思っとったし、今更背中押されへんって思った。
でも…Aちゃんの今の様子見とったら、大ちゃんの背中押したくなっちゃったかも』
思っていた反応と違って動揺した反面、
口にしたことで気が抜けたのか涙が止まらなくなった。
そんな私を流星は優しい表情で見つめてくれていて、
いつもみたいにほっぺをむぎゅっとされる。
『謙杜と大ちゃん、話とるんよね？』
「そう、みたい・・・」
『それなら、焦ること無いやん。ゆっくり考えてええんちゃうん？』
「でも・・・」
『謙杜ももう子どもやないし、その辺分かっとるやろ。それに、謙杜は痛いくらいに大ちゃんの気持ちが分かるんちゃうかな・・・』
「そんなこと、言ってたかも…」
『選ばれへんかった苦しさや辛さ、でも諦められへんくてずっと自分の気持ち誤魔化すキツさ、謙杜は誰よりも分かっとると思う・・・』
過去の出来事がフラッシュバックする——
あの日「やっぱり行かせるんやなかった」と俯いた謙杜くん
震えていた声、全部鮮明に覚えてる。
私が謙杜くんを傷つけた瞬間だ＿＿＿＿
もうあんなことはしないと心に誓ったのに、、、
今後また私は誰かを同じように傷つけるんだと思ったら
胸が痛くて、苦しくて、
息ができなくなりそうだった。
・
・
・
「ただいま」
帰宅すると今日は真っ暗の部屋。
いつの間にか謙杜くんにどんな顔を見せたらいいのか
分からなくなってしまっていた＿＿＿
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
