98.癖と仕草 ページ5
・
道「A…？」
私がぼーっとしている所に声を掛けてきたのは駿佑で。
向かいに座ってこちらの様子を伺っていたようだけど
私がその姿に気付いたのは数分経ってからだった。
「ん…？あれ？駿佑？どうかした？」
道「どうかした？やないやん、何悩んでんの」
「えっ…？」
道「A、お悩みモード入ると意識どっか行くやん」
「え、待って、それ駿佑でしょ…？」
道「俺は悩んでるとかやなくて、ドラマのセリフ覚えてたりするときやろ？Aは違うやん」
「今までそう思ったことなかった」
道「癖なんやない？俺もう5分くらいここ座ってんやけど」
「え、嘘」
2年も一緒にいた駿佑にはお見通しのようで、
私が発言するまではどかないつもりなのか
机に肘をついて待機している。
「駿佑が優しすぎて心配です。」
道「えっ？俺…！？」
「うん、仕事のことで悩んでたけど、一瞬で変わった」
道「なんで変わったん笑」
「無理、してないかなぁって」
道「…してへんよ、」
駿佑が私のことを分かるように、
私だって分かる。嘘つくときの仕草。
道「Aが心配することなんて何もないて」
「心配くらいさせて欲しいけど、ね」
道「…ほんと罪な人やなぁ」
「えっ…？」
道「なんもない！あんま抱えすぎたらアカンで。じゃっ」
そういって席を立った駿佑は
こっちを見ずに手をひらひらさせて去ってしまった。
「(無理させてるのくらいわかってるよ･･･)」
私が無神経なことを言ってるのは分かってる。
でも…壊れちゃわないか心配になることがあって。
その原因が私なら、私のことをとことん悪者にして欲しい。
お願いだから自分を責めたりしないでと
そんなことを考えてしまう。
「できるわけないやろ」って笑う姿が想像つくけど
その資格が貴方にはあるんだよと伝えたい
「駿佑…！！」
こんなの私のエゴでしかないのは分かってる
でも、どうか笑っていてほしいから——
道「へっ、どした？！」
「カ、カフェ行こ！穴場見つけたの！」
道「へっ？笑」
「いつも、お客さん私しかいないくらい穴場！」
道「逆にその店大丈夫なん…笑」
「でもパンケーキ絶品なんだよ？」
道「それは行く！」
「よし！決まりっ笑」
きっといつか、
私以上に君の癖や仕草を知る人が現れて、
その人が君の隣で笑うんだろうね。
その日が来るまでは———
どうか、私にも見守らせてね。
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m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
