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恭平と別れて自宅に帰れば明かりがついていた――
謙『Aちゃん！おかえり〜！！』
「謙杜くん…！びっくりした、早かったんだね」
『ロケが１つ雨で中止になってしまって、でもそれで早めに帰ってこれてん！』
嬉しそうににこにこしている謙杜くんの表情を見ていると
少しだけ罪悪感に苛まれるのはここ数日、頭の中で違うことを考える時間が増えてきてしまっているからなのか…
『Aちゃん？どした…？』
「えっ？ううん、なんでもないよー！帰ってきてお家に誰か居るって嬉しいね」
『俺もAちゃんにおかえりって言えて嬉しいなって思っててん』
「逆に？笑」
『うん。いつもおかえりって言ってもらってばっかりやし、遅いと寝ちゃってるときもあるやん？なあ、どうする？まだ21時やで？何する？！』
わくわくした様子の謙杜くんを見ていたら
ここ数日のもやもやも忘れてたまらなく愛しい気持ちが溢れ出してきて―…思わず抱きつくと驚きながらも潰れちゃうくらい抱きしめ返してくれる
『甘えん坊さんやなぁー』
「…謙杜くんのにおいほっとする」
『そうなん？笑』
「うん、」
『Aちゃんもお花みたいな匂いするけどな』
「えぇ笑」
大ちゃんのことで気持ちがゆらゆらしていた自分が恥ずかしくなる。
近くにこんなに大好きで、愛してくれる人がいるのに。私は一体何をしてるんだろう…
『独り占め出来るんは俺だけやもん』
「ん？」
『なんもない。幸せやなぁって』
「私も」
『どうする？こんな幸せでええん？溶けそう』
「溶けたら１つになっちゃうね」
『・・・え、何それなんかえろない？』
「やめれ。笑」
でもこの時の私は知らなかった。
謙杜くんは、自分が居ないときの大ちゃんの様子を知っていたことも
そのことで大ちゃんと直接話していたことも＿＿＿
全部分かっていた上で私にいつも通り接してくれていて
顔色一つ変えず平然を装っていた——
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・
そんな日の翌日、事務所で大ちゃんと２人。
このタイミングで２人きりなんて―…
でも仕事なんだから、そう仕事。
「大ちゃんロゴ案どうかな？」
西『3つくらい考えてきたんやで』
「えーすごいっ私も考えてきたから見せ合おっか。」
『もし、ええの出来たらご褒美ある…？』
「え？」
動揺したら駄目。
分かってるのに、目の揺らぎが止まらない
そんな私の様子を大ちゃんはいつだって見逃さないんだ——
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m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
