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西『A？』
「ん？」
打ち合わせが終わり、会議室を片付けていると
どう抜けてきたのかそっと彼だけが戻ってきていた。
最初は驚いたけど、別に何するわけでもなく、
私の作業を壁にもたれかかりながらじっと見ている大ちゃん。
『なんか手伝えることある？』
「んーじゃあ、デスク畳むの手伝ってくれる？」
『ん。了解』
言葉を交わすことなく、黙々と作業を進めるけど、
大ちゃんの視線をずっと感じる。
「大ちゃん、そんな見られてたら恥ずかしいよ」
『ずっと見てたいんやもん』
「怪我してもしらないよ？」
『怪我したら看病してくれる？』
「大ちゃん、、、」
困らせてるのを分かって言ってる顔だった。
いつもなら笑って誤魔化せることも今は少し難しい。
私も全てを真に受けてしまってる――
『…謙杜に、話したん？』
「不安そうにしてたからね。」
『
「それは―…言ってない」
『なんで？』
「もっと、不安になる、でしょ？」
『…隠されて、後から知った方が傷つくと思うけどな』
大ちゃんの言葉に思わず動きが止まる。
そのまま顔を上げればデスクを挟んだ少し離れた距離で視線が絡んだ
「大ちゃんって、ほんと不思議。」
『そうかぁ？』
「でも分かるよ。大ちゃんだって謙杜くんのこと大事だからそういうんだよね。」
『そんな大事な謙杜からAを奪おうとしてるんやけどな』
「・・・・」
『目、揺らいでるで』
「揺らいでないよ、」
『じゃあこっち見て。』
「やだ。」
俯く顔を覗きこんでくる大ちゃんは
私の表情を見るとにやっと笑っていた。
顔ごとそっぽを向こうとすれば両手でホールドされる
『俺知ってるんやで。Aはドキドキすると黒目がめっちゃ揺れるんよな』
「・・・・っ」
『今ドキドキしてるんや？』
「し、してないよ」
『嘘つき』
そのままキスしそうな距離まで顔が近づく。
何で私は手を振り払えないの…？早く押し返さないと、私また…！
そんな事が頭によぎりながらも実際の私は身体が動かなくて
ただ目をぎゅっと瞑った＿＿＿＿
でも、何も起きない―――
ゆっくり目を開けば、じっと私を見つめる大ちゃんと目が合う。
『なに？ちゅーされると思ったん？』
「ち、違っ…！」
『顔真っ赤、かあいいね。』
「〜〜〜〜っ」
こうして私は自分の気持ちとは裏腹に大ちゃんに翻弄される日々が続いた＿＿
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m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
