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『…？！』
「…っ！ごめ、、」
慌てて身体を離したけど、もう手遅れで
振り向いた大ちゃんに引き寄せられる
『…丈くんにも怒られてん、大事なら困らせるなって。ホンマにその通りやなって、こんな簡単なこと気付くの遅過ぎやったな…』
「大ちゃん、私…」
『幸せやったよ。恋人やなくてもAとおる時間、全部全部愛しかった、、こんな気持ち教えてくれたAには感謝やで。』
「･･････」
『謙杜には、謝っても謝りきれんな…』
ゆっくり身体が離れれば、また大ちゃんは背を向けて行ってしまおうとする。
私に引き止める資格なんてない、そんなこと分かってるのに。
服の裾を掴んで、今度は離すことなく大ちゃんが振り向くのを待つ。
『A…期待、してまうからさ。離して』
「謙杜くん、出て行っちゃった…」
『え？』
「大ちゃんと一緒に居たとこ見てたみたいで。距離置きたいって、でも私…謙杜くんのこと追いかけられなかった…」
『今からでも、間に合う。きっと謙杜待っとるで。』
「今は…行けない」
『なんで…？』
「大ちゃんへの気持ち、ちゃんと…確認したい」
『・・・！』
その言葉でようやく大ちゃんと視線が合う。
今にも涙が流れそうなほどうるうるしていたその瞳が更に揺らぐ。
「大ちゃんが、伝えてきてくれた気持ち…全部嬉しかったよ。はじめはどうしようって、その、困惑した部分無かったとは言えないけど…」
『…ごめんな、困らせて』
「ううん。でも気付いたの。困ってたのは大ちゃんがくれる気持ちに対して、じゃなかった…」
これから私が大ちゃんに伝えようとすることは、
お互いの、この先の未来が変わってしまうかもしれないこと。
でも、ちゃんと伝えないと向き合うことはできない。
答えを見つけるために、しっかり前を向くんだ。
「私、謙杜くんと別れようと思う。」
『えっ・・・？』
「でも、大ちゃんとも付き合えない。」
『ど、どういうこと・・・？』
「ちゃんと考えたい。全部まっさらにして。」
『ま、待ってや、それって…』
大ちゃんは戸惑ってた。
もう阻むものが無くなるのなら、何故自分の手を取ってはくれないのかときっとそう思ったに違いない＿＿＿
「伝えたいことが出来たら、ちゃんと伝えるから。」
これが今の私の出せる答え。
もう決まっていたと思っていた未来を
自分の手で壊していく。
これが正解かなんて
今は誰にも分からない＿＿＿＿
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m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
