121. ページ30
.
——簡単なやつやけど、食べられそうなら食べや？
あと、今夜事務所に来れたら来て欲しい——
翌朝目が覚めると、簡単な軽食と共に
そんな置き手紙があった。
溜め込んでいたものを全部吐き出して、これでもかってくらいに泣いて、久しぶりにぐっすり眠れた。
あんまり記憶はないけど。
大ちゃんのおかげなことだけは分かる＿＿
「大ちゃんありがと、、、」
そんなことを呟きながら大ちゃんが用意してくれたご飯に口をつけた。
・
・
・
その日の夜、大ちゃんに言われた通り
私は事務所に顔を出した。
謙杜くんは、、居るわけないか。
そんな事を思いながら扉を開くとそこには大ちゃんと流星もいた。
流「あっ、Aちゃん〜こっちこっち」
流星が手招きする中、私にだけに分かるように「大丈夫か？」と口パクで言ってきた大ちゃん。
昨日のことは流星にも言わないで居てくれてるらしい…
小さく頷くとホッとしたように優しく微笑んでいた。
「今日はどうしたの…？」
西「いやな、余計なお世話かと思ったんやけど、流星がSNSのこととか詳しいからさ。嫌がらせなんとかならへんかなって相談してん。」
流「Aちゃんのアカウントちょっと見せてや」
「あ…うん。ありがとう、、」
そんな話をしてものの数分。
慣れた手付きで色々操作をした流星はあっという間にスマホを返してきた。
「えっ…？」
流「もうこれで大丈夫。」
西「え、早ない？もう大丈夫なん？」
流「うん、暫く様子みてみて」
「あ、ありがとう…」
流「･･･Aちゃん、無理はあかんよ？」
「えっ…？」
流「Aちゃんがこんな肌荒れてるん見たことないで、」
そう言ってぎゅっと頬を包まれる
表情を見たら分かる。彼もまた本気で心配してくれている。
じっと私を見つめた流星の大きな瞳にそのまま吸い込まれそうだった―･･･
西「流星。」
そんな時、大ちゃんの低い声にハッとする。
気がつけば、私の頬を包んでいた流星の手は大ちゃんによって払い避けられていた。
「･･･う、うん。ありがとね。気をつける。」
流「･･･せ、せやで。無理は禁物！！」
大ちゃんの行動に驚いたのかちょっと表情が曇った流星は
すぐにパッと切り替えてニッと笑って見せた。
そんな私も、ちょっとだけ驚いて。
でも何なのかははっきり分からないまま、
その日は2人と別れて家路についた———･･･
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
m725(プロフ) - メグミさん» 初めまして！コメントありがとうございます＾＾嬉しいです…！マイペース更新ですが今後とも宜しくお願いします…！ (2022年8月21日 21時) (
レス) id: bce4216c10 (このIDを非表示/違反報告)
メグミ(プロフ) - はじめまして!突然のメッセージすみません。楽しく拝見させて頂いてます。お忙しいかとは思いますが、更新がんばってください！続き楽しみにしています。 (2022年8月19日 21時) (レス) id: 8616d8b72c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：fumi
| 作成日時：2022年6月6日 13時
