俺は卑怯者だ。NJ ページ10
NJ side
JH『俺、ヌナが好きなんだ。女性として見てる。』
真っ直ぐとヌナに向けて放つ言葉に、俺は頭をガツンと殴られたような衝撃を覚えた。
いつも周りの雰囲気を壊さないように動いていたホソギが、誰よりも早く、誰よりも素直に想いを告げた。
それに比べて俺は何だ。
イライラしてヌナに当たって。
気付いてほしくて冷たくして。
…かっこ悪すぎだろ。
きまりの悪さに呆けていると、ジニヒョンが口を開く。
JN 『ねぇ、ナムジュナ。冷静になってよく考えてみなよ。このヌナに男を手玉に取ることできると思う?』
え?ああ、それは無いだろうな。
そんな事、初めからわかってた。
ヌナを見ると、それはもう哀れなくらいオロオロと狼狽えていた。
そんな時でも、ちらりと見えるキスマークに俺は苛立ちが抑えられず怒りに任せて言葉を放つ。
『…まぁ、そうですね。その件は良いとして、ホソギのした事は許されない。』
どの口が言ってんだよ。
お前は寝ているヌナにキスをしただろ。
一瞬冷静になって自分にツッコミを入れていたら、ジミニが馬鹿にするような声色で発言した。
JM『何故ですか?頭にポッポするのと何か違います?ちょっと行き過ぎただけですよね。それに俺もヌナにしましたよ。ホソギヒョンの事に気付いて嫉妬してしまいました。…ヒョンも他人のこと、言えるんですか?』
痛い所を突かれた俺は更に頭に血が昇る。
そうだよ、その通りだ。
俺だってヌナが好きだ。
お前らなんかよりも、ずっと。
「ああああのっ!ちょっと、ストップ!!」
ヌナの声に我にかえる。
俺、何をしようとした?
もう少しで可愛い弟に…。
握りしめた拳に気付いてサアッと背中が冷たくなった。
「こ、これ!」
いつの間にかヌナが俺の所に来ていて、何かの紙切れを差し出した。
その紙はヌナの契約書で、さっと目を通してみると今の俺達には有難くない条件が記されていた。
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たるぎうゆ(プロフ) - rnmo_xx_さん» 初めまして、こんにちは!コメントありがとうございます〜!とても嬉しいです^_^完結はまだまだ先になりそうですが、更新ゆるゆるやっていきますね! (2021年8月30日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - ユホさん» 初めまして、こんにちは!コメントありがとうございます〜!楽しんでいただけてるようでとても光栄です!お気遣いありがとうございます^ ^また覗いてもらえらたら嬉しいです! (2021年8月30日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
rnmo_xx_(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。とても面白かったです!作者さんのペースでお待ちしてますので完結まで楽しみに待ってます! (2021年8月30日 8時) (レス) id: c79aa7bb79 (このIDを非表示/違反報告)
ユホ - 初めまして、こんにちは!毎回楽しく拝見させていただいています。無理をせず、これからも頑張ってください! (2021年8月29日 22時) (レス) id: 68277c1237 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - (名前)まろさん» 初めまして、こんにちは!コメントありがとうございます〜!わあ、本当に嬉しいです( ; ; )!お気遣いまで…泣 またお暇な時覗きに来てもらえたら私が喜びます笑m(._.)mペコリ (2021年8月28日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たるぎうゆ | 作成日時:2021年8月16日 17時