ナムジュンさん、気持ちだけで充分です。 ページ7
キッチンにコップを返しに行き、そそくさとバスルームに行く。
今はまともにホソクさんとジミンさんの顔を見れないや。
恋愛経験が乏しい私でもこれはわかる。
キスマークというやつだ。
ジミンさんが腕につけた痕をじっとみる。
…内出血じゃん！ぶつけたあとみたいだ！
もっといい感じに赤くなると思ってた！
これと同じのが首の後ろにあるんだよね。
隠さなくちゃ。
そもそもなんで2人とも私にこんなことすんの？
…まさか。
いや〜ないない！
単なるイタズラだよ、うん。
恋愛経験ない私をいじめて楽しんでるんだよ、きっと。
そうに違いない。
私は浮かんでくる自意識過剰な考えを恥じて、これ以上考えないように頭の奥底に沈めた。
あ〜、まだ完全に酔いが冷めてないから長風呂は禁物だ。
さっとシャワーを浴びて頭を乾かす。
私からは見えないけど、後ろにいたら見えるらしいキスマークを隠す為に首にタオルを巻いてバスルームを出た。
ちなみに部屋着は上下スウェット派で、外出以外はほぼ この格好で宿舎をウロウロしている。
色気もへったくれもないはずなんだけど。
リビングに戻ってキッチンにお水を飲みに行く。
なんか焦げくさ…？
うっ…！ナムジュンさんがまた何かこしらえている…。
JN『やー、ナムジュナ！どうして煮えたぎってるのに火を弱めないの！』
NJ『具が生煮えになると思って…』
「何してるんですか…？」
2人はビクッとして私の方を見る。
隙間から覗くと鍋に何か入っているが、吹きこぼれて大変なことになっていた。
NJ「いや、あの、ヌナに酔い覚ましのスープを作ろうとしたんです…。」
JN「ねぎと、たまごのぉ、やさしいスープだったですけどねぇ…」
NJ「ブクブクしてたら中身が消えました。」
コンロの上を見てごらんよ。
そこに全ての具が変わり果てた姿でいらっしゃるよ。
ナムジュンさんは毎回失敗するのに何故チャレンジするのだろう？
諦めない不屈の精神力にただただ感心する。
「ふふ。」
笑っちゃった。一生懸命なのに失礼だったかな。
「ありがとうございます。でももうだいぶ酔いは覚めました。大丈夫。」
私はふきんを用意してコンロを拭いた。
JN『ヌナ、よく笑うようになったね。』
NJ『買い食いしたり、冒険したり、俺達と会話するようになったから表情筋が鍛えられたみたいですね。』
JN『いや全くその通りなんだろうけど、なんだろう、ヌナって可哀想で可愛いね。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たるぎうゆ(プロフ) - rnmo_xx_さん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます〜！とても嬉しいです^_^完結はまだまだ先になりそうですが、更新ゆるゆるやっていきますね！ (2021年8月30日 14時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - ユホさん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます〜！楽しんでいただけてるようでとても光栄です！お気遣いありがとうございます^ ^また覗いてもらえらたら嬉しいです！ (2021年8月30日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
rnmo_xx_(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。とても面白かったです！作者さんのペースでお待ちしてますので完結まで楽しみに待ってます！ (2021年8月30日 8時) (レス) id: c79aa7bb79 (このIDを非表示/違反報告)
ユホ - 初めまして、こんにちは！毎回楽しく拝見させていただいています。無理をせず、これからも頑張ってください！ (2021年8月29日 22時) (レス) id: 68277c1237 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - (名前)まろさん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます〜！わあ、本当に嬉しいです（ ; ; ）！お気遣いまで…泣 またお暇な時覗きに来てもらえたら私が喜びます笑m(._.)mペコリ (2021年8月28日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2021年8月16日 17時
