発熱。4 ページ49
明け方、何度目かの喉の渇きと少しの飢えを感じてまた目を開く。
JN「ぐあい、どう？」
ジンさんが私の隣に寝そべり、肘をついて見ていた。
「だいぶ良くなりました。」
まだ声は掠れてるけど、お腹の空きを感じる程度には回復してきたようだ。
JN「そう？ねつ、はかるね。」
ピピッ。
JN『37.3℃。本当だ、良くなってるね。』
JN「なにか、ほしい？」
「お腹空きました。」
JN「ふふ。ごはん、もってきます。」
優しく笑って体を起こすジンさん。
私はジンさんの服の裾を掴んだ。
「私も、行く。」
JN「え〜。」
もう眠れそうにないし、寝すぎて背中が痛いのだ。
「背中痛いの、起こして下さい。」
JN「いたい？だいじょうぶですか？」
心配そうに私の頭を撫でるジンさん。
「一緒に行く、お願い。」
ジンさんは私をゆっくりと起こして抱えて部屋を出る。
そういえば皆私を軽々と持ち上げてるな。
やっぱりアイドルとはいえ鍛えてるんだ、私もジム頑張ろうかな。
なんて、ジンさんの涼しい顔を見ながらぼーっと考えた。
薄暗い廊下を歩いてリビングについた。
ジンさんは私をソファーに座らせるとキッチンへ行き、少しして湯気の出ているお皿を持ってきてくれる。
JN「たべれる？」
お粥だ。ふわっとお米の匂いが私の鼻をくすぐりお腹が少し鳴る。
JN「あはは、ちょと、まってね。」
「自分で食べるよ。」
スプーンを持つと、手が小刻みに震えてなかなか思うように掬えない。
貸して、とジンさんがスプーンを持つ。
ふーっふーっと冷まして私の口にスプーンを入れる。
「熱っ。」
JN『え？あついかな？』
ジンさんがお粥を口に入れる。
そのまま私に近づいて来て私にキスをする。
少し口にお粥が入った。
JN「あつくない。」
そのままゆっくりとソファーに押し倒されて何度も角度を変えてキスをしてくる。
初めて見るジンさんの真剣な眼差しに、私は震える手でジンさんの頬に触れる。
ジンさんが私の手をキュッと握って掌にキスをした。
JN「ぼく、ヌナがすきだよ。ごめんね。」
そう言うとまた唇にキスを落とした。
JN「まだ、たべれる？」
私が頷くと、ジンさんは嬉しそうに笑いながら私を起こしてまたお粥を食べさせてくれた。
今度はちゃんとスプーンで。
なんでこんな私を？
自意識過剰じゃなかった。
皆の気持ちを知って本当に不思議に思った。
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たるぎうゆ(プロフ) - rnmo_xx_さん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます〜！とても嬉しいです^_^完結はまだまだ先になりそうですが、更新ゆるゆるやっていきますね！ (2021年8月30日 14時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - ユホさん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます〜！楽しんでいただけてるようでとても光栄です！お気遣いありがとうございます^ ^また覗いてもらえらたら嬉しいです！ (2021年8月30日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
rnmo_xx_(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。とても面白かったです！作者さんのペースでお待ちしてますので完結まで楽しみに待ってます！ (2021年8月30日 8時) (レス) id: c79aa7bb79 (このIDを非表示/違反報告)
ユホ - 初めまして、こんにちは！毎回楽しく拝見させていただいています。無理をせず、これからも頑張ってください！ (2021年8月29日 22時) (レス) id: 68277c1237 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - (名前)まろさん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます〜！わあ、本当に嬉しいです（ ; ; ）！お気遣いまで…泣 またお暇な時覗きに来てもらえたら私が喜びます笑m(._.)mペコリ (2021年8月28日 14時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2021年8月16日 17時
