崖っぷち家政婦です。3

思ったよりも辛い罰。3 ページ31

SM『ホソガ〜！』


ソミさんがホソクさんに泣きつく。



JH『なんの騒ぎだよ。』


SM『あの人が私に乱暴したのよ！ほら！』



ホソクさんに赤くなった腕を見せるソミさん。



JH「ヌナ」


スタッフさん達やソミさんが私を睨む。


ホソクさんは表情を変えないけど、状況的に私が悪く思われるだろう。



「私は悪くない。」


ホソクさんに誤解されようが関係ない。

私は堂々と彼の横を通り過ぎる。



JH「、待ってっ！」


ホソクさんが私の手を掴む。



JH「ぼく、ヌナがわるいなんて、おもわないです。いっしょに、もどりましょうね。」


えっ

私は驚いて彼の顔を見上げた。


ホソクさんは優しく微笑んでいて、私の手をギュッと握った。



SM『ホソガ！っ、何でっ！』


JH『…うるさいなぁ。どうせお前の仕業でしょ、鬱陶しいわ。』


SM『何でよ！何でその日本人を庇うの！？私、乱暴されたのよ？』


JH『庇う？嘘ついてんのお前だろ。まあどうだっていいわ。おつかれ〜。』


スタッフさん達がざわつく。



JH『あ、このヌナは俺達の大切なヌナだから、傷つけないでね。』


ホソクさんがスタッフさん達に何か言うと、彼等は左右に分かれて道を開けた。



JH「だいじょぶです、いきましょー。」


ホソクさんがニコニコ笑って私を歩かせる。


味方、してくれた。

何も言わないでも私を信じてくれたんだ。


ポロっと涙がこぼれた。


JH「ヌナ？」


私はホソクさんに抱きついて、彼の胸に顔を埋めて涙を隠す。


「ありがとう…。」


ホソクさんが優しく私の頭を撫でて背中に腕を回す。



JH「ぼくは、ヌナをしんじます。」



そんな事言うから余計に涙がこみ上げて、年甲斐もなく うわーん！と泣き声をあげてしまう。


こんな風に他人からの愛情を感じた事無かった。


無条件に信じてくれたホソクさんに心が暖かくなってギュッとしがみついた。


知らない土地で、しかも嫌われてる中で不安だった心が一気に解放されて泣きじゃくってしまう。

味方がいるって凄く心強い。



JH「ヌナ、だいじょぶです。ぼくがついてます。」



その内ほかのメンバー達も集まってきて、代わる代わる私を抱きしめる。

皆の優しさに私の凝り固まっていた心が少しずつ柔らかくなっていくのを感じた。

幸せを感じた。JH→←思ったよりも辛い罰。2

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