拉致られた三十路。 ページ41
テヒョンさんの憎たらしいスマホを持って食堂まで戻ると、ちょうどセジンさんが来た。
運転席から素敵な眼鏡男子が私に手を振っている。
私は光に集る虫みたいにフラフラ〜とバンに近寄った。
その瞬間、
ガラッとバンの後部席の扉が開いて、引っ張られたと思ったらいつの間にやら車の中に。
TH.JK『んふふふ。』
「？？」
状況から察するに、テヒョンさんが扉を開くとジョングクと言う名の子ゴリラが素早く私をバンに引きずり込み、またテヒョンさんが扉を閉めた。という所か。
この速さ、誘拐犯も真っ青である。
TH「ヌナー、もってきてくれたですか？」
「うん。あっ、テヒョンさん！これ！」
待ち受けを消してもらおうとスマホを出す。
TH「いやだ。」
まだ何も言ってない。
JK『マネヒョン、出して下さい。』
車が動き出す。
「え、どこに行くんですか？」
私は帰りたい。
残りわずかな静かな時間を楽しみたいのだ。
この流れは非常に嫌な予感がする。
MG「あ〜、ジムに移動しますので〜。いっしょに行きましょう〜！」
TH「ヌナ、ろうごのことかんがえよう。」
JK「うんどうしましょう。すこしずつ、ファイティン！」
「すごい有難迷惑です。」
きっと彼等は元引きこもりニートな私の健康状態を心配してくれたのだろう。
でも、ノーセンキューだ。
「降ろして下さい。」
ジム。本気で嫌だ。
私は走り出した車に構わず扉に手をかける。
しかし子ゴリラが凄い力で私の服を引っ張り、あっという間に腕ロックされてしまった。
三十路のヌナが二十そこそこの小童に文字通り手も足も出ない。
私はただの家政婦だ。
何故こんな目に。
子ゴリラにガッチリロックされてる様子をテヒョンさんがカメラに収める。
TH「いいかんじぃ〜！」
なにがだよ。
そうこうしてるうちに車は事務所に着いてしまい、地下の駐車場からビルに入る為に仕方なく彼等の後ろをトボトボ着いて行く。
音楽が漏れている部屋の扉を開けて入ると、そこには天使ジミンさんとホソクさんが。
2人は、いつものふにゃりとした表情はどこにも無く真剣な眼差しで踊っていた。
椅子にはヒョンラインが座っていて、テヒョンさんとジョングクさんが彼等の所にいって私を指差す。
ヒョンラインは私に気付いて手招きをしている。
…しかし手前にはメイクさんたちも一緒に居て私を睨んでいる。こわっ！
私は静かにセジンさんの広い背中に隠れた。
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たるぎうゆ(プロフ) - ちゃんみさん» 初めまして、こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます！励みになります（ ; ; ）さて、子ゴリラちゃんですが暴走するのか、はたまた…？な予定になっております笑。またお暇な時覗いてもらえたら嬉しいです！ (2021年8月15日 16時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんみ(プロフ) - 初めまして。会社で読む際は、声を圧し殺しつつも肩の震えが抑えられない変な人になっている私、本当に面白いです！これから子ゴリラちゃんの愛情表現←(爆)が始まるのかと思うとワクワクがとまりません^-^ (2021年8月15日 16時) (レス) id: f98e3923e6 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - あっとゆんぎゃさん» 初めまして、こんばんは。コメントありがとうございます&有難いお言葉、嬉しいです笑！いやはや異名の方がデンジャラスですよ笑！また電車で見てもらえる事を期待して今から更新します笑 (2021年8月10日 18時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
あっとゆんぎゃ(プロフ) - もお、たるぎうゆ様最高！笑いポイント多すぎて、デンジャラスですー！もう電車の中とかで読むの大変！だって何度吹き出して爆死したことか、、、あぁ、私きっと、携帯見爆死女とか異名ついてそうです（爆 (2021年8月10日 6時) (レス) id: 2d773c2bd1 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - 虹猫さん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえてすごく嬉しいです〜！励みになります（ ; ; ）また、お暇な時覗いてくださいね。 (2021年8月9日 12時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2021年8月2日 0時
