小さな喧嘩。1 ページ29
彼等との生活に慣れて来た、そんなある日の出来事。
私は今、真剣に悩んでいる。
うーんどっちにしよう。
JK「ヌナー、いるー？」
ノックもなくバターン！とマンネが私の部屋の扉を開けた。
JK「なにしてますかぁ？」
実は、今日コンビニに行った時に日本のお菓子を見つけたので私の好きな物を２つ買ったんだけど、どちらかをセジンさんにお疲れ様です♡と渡したくて悩んでいたのだ。
「どっちがいいと思う？」
JK「たべていーい？」
ジョングクさんがキラキラした目で私を見た。
すまんな、それはあげられないんだ。
私の数少ない恋愛経験の為のきっかけ作りに活用したいんだ。
「ダメ。セジンさんにあげたいから。」
JK「…。」
真顔になったジョングクさんが並べたお菓子をふんだくり、事もあろうか封を開けて勢いよく食べ始めた。
私はその光景をあんぐりと口を開けて見るしかなかった。
JK「ジニヒョンが、よんでまぁす。」
ジョングクさんがお菓子を２つとも抱えて私の部屋から出て行った。
…ひどい。
ひどい、ひどい、ひどい！
セジンさんに話しかけるチャンスが！
恋愛経験のきっかけが！
そしてなにより…
元引きこもりの食料を奪うとは！
自腹購入の食べ物の恨みは怖いのだ！
ふつふつと湧いた不満は、メラメラと怒りに変わった！
私は勢いよく自室から飛び出し、無駄に長い廊下を三十路の無い体力で走る、走る！
リビングに入ったばかりのジョングクさんを確認！
そしてその背中めがけて「貴様ぁあ！」と叫びながら飛び乗った。
JK『うわあぁ！？』
NJ.JH.JN.JM.TH.『！？』
私はジョングクさんの背中におぶさって後頭部をポカポカと叩く。
「いくら末っ子でも、許さん！」
JK「ぬなぁ、いたい！いたぁい！ごめんなさいー！わはは」
ムッカー！なに笑ってんだ！
あっ、落ちる！
JK「あぶない！」
ジョングクさんが落ちそうになる私に気付いて両手で私の両足を持ち、しっかり背負い直してくれる。
なんだこれ、老人介護かよ。
「優しくしても許さん！」
ジョングクさんは「ヌナこわいー！」とワザとらしく言いながら私を背負ったままリビング中を走る。
NJ『ジョングガ、やめろ』
ナムジュンさんの声にジョングクさんがピタッと止まる。
次の瞬間、私はジョングクさんから剥がされて床にゆっくりと着地した。
NJ「ヌナ。そういうことはやめてください。」
ナムジュンさんがまた厳しい顔で私を見ていた。
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たるぎうゆ(プロフ) - ちゃんみさん» 初めまして、こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます！励みになります（ ; ; ）さて、子ゴリラちゃんですが暴走するのか、はたまた…？な予定になっております笑。またお暇な時覗いてもらえたら嬉しいです！ (2021年8月15日 16時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんみ(プロフ) - 初めまして。会社で読む際は、声を圧し殺しつつも肩の震えが抑えられない変な人になっている私、本当に面白いです！これから子ゴリラちゃんの愛情表現←(爆)が始まるのかと思うとワクワクがとまりません^-^ (2021年8月15日 16時) (レス) id: f98e3923e6 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - あっとゆんぎゃさん» 初めまして、こんばんは。コメントありがとうございます&有難いお言葉、嬉しいです笑！いやはや異名の方がデンジャラスですよ笑！また電車で見てもらえる事を期待して今から更新します笑 (2021年8月10日 18時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
あっとゆんぎゃ(プロフ) - もお、たるぎうゆ様最高！笑いポイント多すぎて、デンジャラスですー！もう電車の中とかで読むの大変！だって何度吹き出して爆死したことか、、、あぁ、私きっと、携帯見爆死女とか異名ついてそうです（爆 (2021年8月10日 6時) (レス) id: 2d773c2bd1 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - 虹猫さん» 初めまして、こんにちは！コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえてすごく嬉しいです〜！励みになります（ ; ; ）また、お暇な時覗いてくださいね。 (2021年8月9日 12時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2021年8月2日 0時
