崖っぷち家政婦です。

かわいい。JK ページ40

JK side


テヒョンイヒョンが俺とのゲームに負けてどこかに行ってしまった。

つまらない。



今日は久しぶりの1日オフ。

外に出ると騒がれるので特に用がない限りは皆だいたい宿舎か実家にいる。


今日は出る予定はなかったけど、さっきナムジュニヒョンとヌナとマートに行った。

ほんの少しだけの外出だったけど楽しかったな。


そういえばヌナはどこにいったんだろう。




JH『あ、おい！テヒョンア！』



ホソギヒョン？


声のする方に顔を向けると、キッチンからテヒョンイヒョンとヌナが出てきた。


というかヒョンがヌナを引っ張ってる。

そのまま2人はリビングを出て行ってしまった。


俺は何となく気になって2人の後を追いかけた。





無駄に広い廊下を歩いて行くと、洗面室の灯りが漏れていた。

中からはヒョンの話し声しか聞こえない。


まあ、Aヌナは韓国語があまり話せないから仕方ないよね。


それで俺達7人と半日も過ごしてるわけだからすごいな、この人。



え…なんか、ぱんつって聞こえたんだけど。


そっと洗面室の扉を開く。



あ、ヌナ！…の後ろ姿。



「…ありがとう！」



ヌナの声がしたと思ったらヒョンがいきなりヌナに抱きついた。

どーいたまして、と言いながら。



抱きついた時のヒョンの顔がとても嬉しそうだった。


口角を上げて、ヌナの首元に顔を埋めていた。



『っ、』


考えるよりも先に手が出てしまった。


何故かこの状況が許せなくて。


ヒョンが俺に抗議するので俺も負けじと言い返す。



そうこうしていたらヌナが居なくなっていることに気付いたから『待って。』と小さく声に出して追いかけた。


ヒョンも来るそぶりを見せたけど、素早く洗面室の扉を閉めてやった。


出てすぐの所でヌナがキックボードに跨っていた。


あ、ヒョンの…


ちょっとイラッとしたので 後ろからそっと片足で踏んでみる。


そんなことになってるなんて気付かず、ヌナは一生懸命蹴ろうと試みている。


かわいいな。ふふっ。


自分の両手がヌナの方に伸びていく事に気付いて、びっくりする。


…え！？


かわいいなと思ったと同時にヌナを抱きしめてしまう一歩手前、寸前でキックボードのハンドルに手を置いて事なきを得る。


「ぼくも、これ、のりたい。」


ヌナのビックリした顔を見てもう少し一緒にいたいと思ったら、また俺は先に行動してしまっていた。


リビングまでだから、いいよねヌナ。

本日の勤務は終了です。1→←キックボード、チョア〜。2

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