崖っぷち家政婦です。

ちょっとしたイタズラ。JN ページ35

JN side



ヌナ達が帰ってきたようだ。

そうだ、少しいじめてみるか！と思い立ってルンルンで追いかけた。



お、1人で食品を整理してる。

今しかなーい！ひーひひひ！


パントリーに向かって歩いて行く途中で、ナムジュンが僕の前にスッと割って入る。


ナムジュンは僕に気付いてないみたいでパントリーに入ろうと1歩前に踏み出した。


そういえば何故かナムジュンとAヌナは初対面から仲が良いな。

何でだ？…なんか腹立つ。






JN『ナムジュナ。』

NJ『 ！ …ジニヒョン。びっくりした！』


JN『僕、あの人にちょっと話あるんだよね。お前 遠慮してくれない？』


NJ『…？わかりました。』


ナムジュンの横を通り抜けてパントリーに入る。



目の前には自分で肩を叩いているヌナの後ろ姿。

その動作、もうおばさんじゃん。


余計に意地悪したくなったので、両肩をガシッと掴んで強めに揉んでやる。


明らかに嫌がりながら痛がっていて僕の心は満たされてくる。


あ〜楽しい。



ついつい欲が出て、ナムジュンの事とか色々ぶつけてしまう。


まだまだこれからって時にヌナは勢いよくこちらを向いた。


そしてあろうことか、そのまま僕の弁慶にキックをかましてきたのだ！


油断してたので本気で痛かった！

なんならちょっぴり涙がでたよ。


ヌナは満足そうな表情でパントリーを のっしのっしと出て行った。


その後ろ姿は元引きこもりと思えないほど堂々としていて、勇ましかった。


ヌナが出て行くとナムジュンが大丈夫ですか？と心配そうに入ってきたけど、顔は笑いを堪えてるようで鼻の穴がピクピクと痙攣していた。



な、なんだあの女は！


あろうことか2度もこの僕に恥をかかせたんだよぉっ！

周りから大切に育てられてきたこの僕をっ！！


……まさか反撃してくるなんて。


あのドヤ顔なんなの！？

笑かそうとしてんじゃないの！？


すんごい堂々とした歩きで出てったよね。

あんな歩き方、街で見たことないよ。

てか絶対誰もしない。



…………ぶっ！

あーひゃひゃひゃひゃひゃ！

ひーっ！ひひひっひ…ゴホッゴホッ。



なんなの、めちゃくちゃ面白いよ。

ヌナ。


あ〜気に入っちゃった！




壊れたように笑う僕を見て、ナムジュンが後ずさったのは流石の僕もちょっと傷ついた。

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