崖っぷち家政婦です。

ゴミだめ！1 ページ13

セジンさんが帰ってしまった。


一通り自己紹介がすんだので、7人はパラパラとリビングに散らばっていった。


いや、私の部屋はどこ…？



TH『お腹すいた〜！宅配まだ届かないの？』


JM『多分警備に捕まってるんだよ。あそこ通るまでが長いんだよね。だからいつもご飯冷めちゃってるしさぁ〜。』


JK『ヒョン何を頼んだんですか？』


NJ『Aさんが来るからチャジャン麺にしたよ。』


JN『ヤー！ナムジュナ！お前何でそういう所バカなんだ！警備通るまで時間かかるのにチャジャン麺固まっちゃうでしょうが！混ざらないよ！箸折れちゃうよ！』


NJ『あぁ…ほんとだ。うっかりしてました。』


JH『まあまあ。ジニヒョン落ち着きましょう！仕方ないですよ、それでも食べれますよ。』


YG『あーうるさい…。』



散らばっていったと思ったら皆一斉に喋り出す。

リビングが広いので色んな場所から大きな声で会話している。


何とか聞き取れた言葉から推理すると、どうやらご飯について話していたみたいだ。


まさかと思うけど、このゴミだめみたいな場所で飲み食いするのかい？

アイドルだよね？ちがったっけ？


はっ！もしかして試されてるのか…？

やらねば！


ぐるっとリビングを見渡す。

いた！



「ナムジュンさん。」


NJ「…あ！すみません。一瞬忘れてました。どうしました？」


忘れんじゃねぇ！いやこの際それはどうでもいい。



「あの、私掃除します。この宿舎内案内してもらえませんか？掃除機とか洗濯機の場所も知りたいです。」


NJ「それはとても助かります！ではついてきて下さい。」



ナムジュンさんはニコッと私に笑ってからスタスタと歩き始めた。


いや〜かわいい。えくぼが素敵よね。

今更気付いたけど彼、スタイルが物凄くいい！



NJ「ここがお風呂、ここがトイレ。二箇所あるのでAさんはこちらを使って下さい。ここが洗面室です。洗濯機と乾燥機こちらにあります。で、ここが物置で掃除用具など一式入ってます。…と、ここがAさんの部屋になります。」


私の部屋！

期待を込めてドアを開ける。

そして閉める。


NJ「…すみません。テヒョンア！ジョングガ！」


私の部屋というか、ここもゴミだめじゃん！


わけのわからないガラクタや服、謎の機械が所狭しと置かれてた。


元々少し小さめの部屋は多分物置だったのだろう。エアコンをつけるため無理やり穴を開けた跡があった。

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