ナムジュンくん、忘れ物ない？【完】

壊れたメガネ。3 ページ6

店員「ありがとうございました。またどうぞ。」


『ありがとうございました、助かりました！』



やったあ！なんとか間に合った〜！



JS「間に合って良かったねA。」


『うん、間一髪だったよ。ジソニがタクシーって言ってくれなきゃ間に合わなかったもん。ありがとね！』



メガネはどうにか修理を終えて、ピカピカの状態で持って帰れる事にホッと安心した。



『てかさ、ジソニまで待ってもらわなくても良かったのに…。タクシー返しちゃって良かったの？』


JS「いーのいーの。俺、バスで帰るのも好きなんだ〜。だって、街のイルミネーションを座りながら見れるなんて観光してるみたいじゃん。」



そういえば、誰かさんもバスに乗るのが好きだって言ってたな。



『ちょっとわかる気がする。じゃあ遅くなっちゃったけど、帰ろっか。バス停まで見送るね。』



JS「えっAこの辺に住んでたっけ？ここ、高級住宅の密集地だけど…？」



し、しまったぁ！

ここは明らかに一般サラリーマンが住めるような土地では無い。



『あ、あの前の家さ、ちょっと事情があって住めなくなっちゃって…えーと、今ね、友達の所にお邪魔してるんだよねっ！』


JS「へえ、Aがソウルにリッチな友達がいたなんて初耳だよ〜。なんか大変そうだね、何かあったら力になるからね。」


『あ、ありがとう！』




上京してきた私にはナムジュンくんとジソン以外には友達がいないのだけど、何とか誤魔化せた…。




JS「あ、バス来た。Aは大丈夫？ひとりで帰れる？」


『うん、すぐそこだから。ジソナ、お疲れ様！また明日ね！」





冷や汗かいちゃった、早く家帰ってシャワー浴びよ…。


あ、その前にナムジュンくんにメガネ渡さないと。

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