ナムジュンくんと、お出かけ。3 ページ12
JN「Aちゃん、ちょっと待ってて。」
しばらく車を走らせたジンさんが、海辺の人気が無い寂れたスーパーに車を停めた。
泣くのを我慢してボーッとしたからどれだけ時間が経ったのかな。
そういえばジンさんとは初対面なのに無愛想にひたすら窓の外の景色を眺めてしまった。
私ってなんて馬鹿なんだろう。
推しとの夢のような時間なのに。
それにいつまでもナムジュンくんに期待してるなんて。
JN「お待たせー！このスーパー、食堂もやってるみたいで色々買ってきちゃったよ。入ってみるもんだね。外に出て食べよう！」
『あ…でも、』
JN「大丈夫、大丈夫！ここ観光地でも何でもないし、なんなら地元民すら歩いてないよ。これで経営できるなんて不思議なスーパーだなあ。」
私達は堤防の上に座って海を眺めながらトッポッキを食べる。
ジンさんはテレビで見た通りの食いしん坊で、その他にもオデンやキムパブ、天ぷらをたっぷり買い込んでいた。
JN「ちゃんとナムジュニの分もあるから遠慮しないで食べてね。」
ジンさんはニコニコしながらペットボトルの飲み物をくれた。
久しぶりに見た海はとても綺麗だった。
波の音は心が落ち着くし、キラキラと水面が反射して目を楽しませてくれる。
さっきまでの鬱々とした心をすっかり海で洗ったようで気分が良い。
JN「やー、釣り竿をもってくるんだったなあ〜。あっほら見て！あそこで魚が跳ねた！」
『えっ、ほんとだ！』
JN「ねえ、そこに落ちてる流木と捨てられた釣り糸にオデンつけて垂らしてみようか！釣れるかも！」
『流石に無理では！？』
JN「人間やったもん勝ちだよ！よし、できた。せーーいっ！」
ジンさんが即席釣り竿を勢いよく振り投げる。
が、オデンが遠く彼方に飛んでいき針だけが虚しくポチャンと海に落ちた。
JN「あれーーー！？」
『あはは！だから無理だって言ったのに！』
JN「絶対いけると思ったんだけどなあっ。なんかの漫画でさ、遭難して無人島に流れ着いた人達はこれで釣れてたんだよ！」
ジンさんが耳を真っ赤にして力説するから更におかしくって笑いが止まらない。
『じ、じゃあこの足元に落としてみましょうよ。』
JN「えー。Aちゃんやってみてよ。」
『わかりました、人間やったもん勝ちですもんね！』
私はジンさんから釣り竿を受け取り、オデンを付けて足元に落とし込んだ。
ら、即HITした。
JN「うそだろ」
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たるぎうゆ(プロフ) - (名前)まろさん» こんにちは、コメントありがとうございます！そそそそんな、恐縮でござりますm(_ _)mこちらこそありがとうございます(o^^o) (2022年3月13日 16時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まろ(プロフ) - 涙が出るくらい可愛いお話でした！素敵なお話ありがとうございました (2022年2月3日 0時) (レス) @page34 id: 9c3c554a02 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - なるさん» こんばんは、コメントありがとうございます！そう思ってもらえて嬉しいです^_^作ってよかった〜♪ (2022年1月31日 0時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
なる - すごくおもしろかった!! (2021年12月14日 23時) (レス) @page33 id: 3ec18fd7b6 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - ひまわりさん» こんばんは、こちらこそいつもありがとうございます！最近私生活が忙しくなかなか更新出来ない日々が続いてます汗。ゆっくりになりますが更新しますのでまた覗きに来てくださいね。 (2021年9月23日 20時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2021年8月23日 21時
