悩める悪魔。2 ページ6
『それではいってきます。火の元に注意して下さいね。』
急須の悪魔‥.精霊ジミンくんが我が家にやって来て何週間か経った。
特にこれと言って害はないので今ではただの同居人となってしまった。
ビシッと黒スーツを身に纏い、私は玄関のドアノブを握る。
台風が来ようが悪魔が取り憑こうが会社員は出勤する運命にあるのだ。
JM「いってらっしゃ〜い。」
のんびりと返事をするジミンさん。
いいなあ、悪魔は働かなくてもいいんだもんなあ。
………
……
…
「Aさん、これとこれのコピーお願いできる？会議に使うものなんだけどホチキスの順番とかわからなければ教えるよ。」
『はい、もう済ませて会議室に人数分セットしてます。』
「あ、ありがとう…。」
「だれか外回りに付いていける人いないかな〜？顧客名簿の整理が間に合わなくてさぁ〜。」
『その名簿ですが、先週簡単に私がまとめさせていただきました。それがこちらです、最重要箇所は全て記載してますのでどうぞ！』
「あ、ありがとう…気が利くね…」
今日も私は思い付く中で、できる限りの仕事に励む。
周りは男性が多く、女だからとお茶汲みばかりさせられた新卒時代に悔しくて血反吐を吐く思いで先輩方の仕事を見て覚えた。
失敗も少なくなってきて自信がついて来た真っ只中である。
『お先にお昼取らせていただきます。』
任されている資料集めの終わりが見えて来たので、区切りがいい所で休憩へと行く事にした。
………
……
…
JM「ねえ、馬鹿なの？」
『う、うわっ！』
屋上のベンチでお弁当を広げて食べていると、ケムリと共にジミンくんが現れた。
『どうしてここに！？』
JM「もう我慢できない！どうしたもこうしたもないよ！僕はこの数週間ずーっとAちゃんのこと見張って…見守ってたんだよ！」
『それを世間では取り憑かれると言うんですが。』
JM「ちょっと何で気付かないわけ？何人かチラチラAちゃんのこと見ている男がいたでしょ！？」
『？？えっと、皆周りの進み具合を見て仕事するし私だけ見られてるわけじゃ無いと思うのですけど…。」
JM「ほんっと馬鹿！はぁ…自ら発展のチャンスをぶち壊しに行くなんて…。」
『さっきから何を言っているのでしょうか？」
ジミンくんがガックリと肩を落として私の隣に座る。
ずーっと私に張り付いてたなんて悪魔って暇人なんだな。
てか急須から離れても大丈夫なんだ。
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たるぎうゆ(プロフ) - くるみさん» なんだか荒らしのような方がいらっしゃるので、鍵がつけれる所に移動されてるようですね（ ; ; ）私も移動しようか検討中ですので、その際はまたお知らせしますね！ (2022年3月13日 16時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - たるぎうゆさん» 返信ありがとうございます！生きていて良かったです😊私の好きな作者？さんも辞めてく人が多くなってて悲しいですけど今色々と危ないですよね… (2022年2月7日 16時) (レス) id: 3dc2a3c443 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - くるみさん» こんばんは、コメントありがとうございます！更新出来てませんが生きてます、大丈夫です！私生活が忙しくなったのと、この界隈も不穏な感じなので色々と少し考え中です^_^; (2022年1月31日 0時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
くるみ - 最近更新してないですけど大丈夫ですか…？無理しない程度に頑張ってくださいね！応援してます((( (2022年1月11日 21時) (レス) @page16 id: 3dc2a3c443 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - モカさん» 初めまして、こんばんは！コメントありがとうございます(*^^*)応援とても嬉しいです、励みになります！最近少し私生活が忙しくなってきたので亀更新になりますがまた覗きにきてもらえたらなと思います！ (2021年9月12日 1時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2021年9月8日 19時
