今日も戦場へ。 ページ13
A『よしっ、行ってきます！』
今朝もソクジン特製朝食を美味しく平らげて、玄関へと向かう。
7人「いってらっしゃーい！」
皆が送り出してくれる。
…なんだ、今日は誰もついてきてくれないんだ。
私は少しガッカリしつつ、バス停まで走り出す。
いつも通り満員電車に揺られ、今日もやって来た地獄の時間。
ズッシリと重くなった私の体をどうにか奮い立たせて会社の扉をくぐった。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
「あなたねぇ、何回言ったら理解できるの？私が念の為にもう一度目を通してみて正解だわ。ココも、ココも！やり直し！」
提出した書類をバサッと突き返される毎日。
計算も説明も間違っていない。
どうしろと言うの？
この人は一体私の何が気に食わないのだろう。
いっそのことハッキリと嫌いと言って欲しい。
それで、違う部署にでも送ってくれたらいいのに。
A『もう一度見直して来ます…。』
書類をギュッと握って席に戻る。
「はぁ、辛気臭いったら…」
またグサリと言葉のナイフが心に突き刺さる。
なんなの、私が何をしたって言うの…！
わなわなと手が震えて目に涙が溜まる。
泣くな私！
あの人が喜ぶだけじゃん！
グッと涙を飲み込もうと上を向いたその時
「やぁ〜皆、忙しい所悪いがちょっと集まってくれ！」
ニコニコと社長が入ってきた。
社長が自ら出向くなんてとても珍しい事で、部署の皆は慌てて起立した。
もちろん上司も驚いて足早に社長の側へとやって来る。
「まあ、社長！どうされたんですか。」
そしてニコリと完璧な笑顔を社長に向けるのだ。
「本社から視察に来た人達が来ていてね。優秀な社員にどうしても直接会って話したいとそれはもう熱烈に！あっはっは、我が社からそんな人材が出るなんて私も鼻が高いよ！」
社長が凄く嬉しそうに大きな声で話し出す。
周りの人がざわつき、上司に小声でおめでとうございます！と囃し立てる。
「やだ、もう…。まだ誰かも分からないじゃない。ふふっ」
上司は照れながらも私の方を向き口の端をあげた。
私はそれを見ても、ただ俯いて周りと同調して拍手をする。
なんて情けないんだろう。
「さぁさ、入ってください！どうぞ！」
社長が扉の外にいるであろう人達に声をかけた。
………えっ。
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たるぎうゆ(プロフ) - 破壊神と希望さん» こんばんは、コメントありがとうございます！面白かったと言っていただけて嬉しいです！またお時間ある時に他の作品もよろしくお願いします^_^ (2022年1月31日 0時) (
レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
破壊神と希望 - 「女子力上げろよ、ブス。」は辛辣ですね。ｗｗｗｗｗｗ面白かったです！他の作品も見てみます！！ (2022年1月19日 22時) (レス) @page4 id: 929eb11238 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - ただのねこ。さん» こんばんは、コメントありがとうございます！私生活が忙しすぎてなかなかこちら更新できず申し訳ありません〜泣！コメント励みになります！亀更新ですがよろしくお願いします！ (2021年11月1日 22時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
ただのねこ。(プロフ) - はじめまして、家政婦の話から飛んできました！！たるぎうゆさんの書くお話めちゃくちゃ面白くてを気に入りです🥰これからも面白いお話楽しみにしてます！！ (2021年10月18日 14時) (レス) @page11 id: d97119f7f9 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎうゆ(プロフ) - あっとゆんぎゃさん» こんばんは〜！いつもありがとうございます(*^^*)ナムのお話も続きが書けたらなと思っております笑ピョンテばっちこーい！笑 (2021年9月23日 20時) (レス) id: a4e68f895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たるぎうゆ
| 作成日時：2020年7月31日 20時
