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姫が六人 ページ7

一気に視線が集まったことに不快感を感じていると、原田が口を開いた。


原田「あんた、名前なんていうんだ?」

千華『人の名を聞く前に、自分から名乗るのが礼儀だろう?』


少しばかり苛立っていたこともあって口調がいつもより厳しくなる。


?「嗚呼、そうだったな。済まない。私は新撰組局長・近藤勇だ」

?「はぁ、俺は新撰組副長・土方歳三」

?「私は新撰組総長・山南敬助といいます」

?「僕は新撰組一番隊隊長・沖田総司だよ」

?「俺は新撰組二番隊隊長・永倉新八」

?「新撰組三番隊隊長・斎藤一」

原田「俺は新撰組十番隊隊長・原田左之助」

藤堂「俺は新撰組八番隊隊長・藤堂平助!」

?「私は新撰組六番隊隊長・井上源三郎といいます」

千鶴「雪村千鶴です」


一人ひとりの目を見ながら聞き、何となく覚えた。


千華『俺の名は千華。訳あって本名は言えん』


そう告げた千華に、土方は元々寄っていた眉を更に寄せて、警戒する。


土方「お前が昨日の夜見たものを話せ」

千華『突然の物言いだな。まぁいい』


土方の言い方に更に機嫌を悪くする千華だが、自分が昨日の夜初めて京に来たこと、宿を探している途中で悲鳴が聞こえ、少女を助けたことなどを話した。


永倉「成る程」

沖田「そう言うことね」


とりあえず、京に来た理由は話ず答えたが、皆の顔は更に険しくなる。


沖田「てことは、あの隊士の姿も見てるんだよね?」

千華『白髪紅眼の男のことか?嗚呼、見たよ』


その答えに千鶴は顔を険しくして、手を強く握りしめた。


土方「それじゃあ、あんたを此処から出す訳にはいかねぇ」

千華『……何故だ?』


顔を歪ませて問う千華に、山南が答える。


山南「あれは私達にとって知られてはまずいものなのです。ですから、それを知ってしまった貴女を此処から出す訳には行きません」


そう言う山南を千華は鋭い目つきで見ながら口を開いた。


千華『どうでもいいな。お前等の監視が甘かった所為でなったことだ。俺には関係ない』

沖田「そう言う訳にもいかないんだよねぇ。あれは色々とまずいもんだから」


おちゃらけて言う沖田に、どうでもいいと言い立ち上がる。


千華『お前等にとってはまずいことだろうが、俺には関係ない。知人を待たせている故、悪いが帰らせてもらう』


出て行こうとすると、急に目の前に刀の矛先が向けられた。


斎藤「そう言う訳にもいかぬと言っている」


刀を向けている斎藤に千華は更に鋭く、殺気の篭った瞳で睨む。

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- オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年7月13日 8時) (レス) id: fcdf03a087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:加州蛇桜 | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2018年7月13日 8時

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