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その2 ページ3

今日一日も何事もなく終わり、台所で紺炉と一緒に夕飯の準備をしていた時だった。


紅葉『大隊長会議?』

紺炉「ああ」


あまり聞き慣れない単語に、紅葉は汁物を作っていた手を止める。


紺炉「どうやら緊急で開かれるらしくてな。今回ばかりは一度行った方がいいと思って」

紅葉『それで俺にも行って欲しいの?』


汁物作りを再開しながら聞けば、紺炉は難しそうな顔をした。


紺炉「お前が外の人間のことが苦手なのはよく知っていて聞く。もし無理なら言ってくれ」


紅葉は作る手を止めずに、紺炉に言う。


紅葉『確かに俺は2年前の"あの日"から慣れている人以外駄目だよ。でも、俺だって浅草の人間だ。誇りはある』


真っ直ぐに迷いのない瞳でそう告げれば、紺炉は優しく微笑んだ。


紺炉「そうか。なら一緒に来てくれ。紅も連れて行くから」

紅葉『分かった。じゃあ明日は早起きしなきゃね。ここからは距離があるだろうし』


何処か楽しそうに笑っていると、台所に紅丸が入って来る。


紅丸「腹がへった」

紅葉『ふふ、もうちょっとで出来るから待ってね若』


幸せな空気の中に、ヒカヒナが現れるまでは少し時間がかかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

寝る支度をしていると、紅丸が部屋に入ってきた。


紅葉『どうしたの?紅』

紅丸「…お前、本当に明日行くのか?」


神妙な顔をして聞いてくる紅丸に、紅葉は苦笑いをする。


紅葉『うん。ちょっと怖いけど、紅や紺炉がいれば大丈夫だと思うからね』

紅丸「無理はすんなよ」


頭を優しく撫でられ、紅葉は嬉しくて子どものような笑顔を浮かべた。

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(プロフ) - 何故に更新停止になってしまった...無意味かもしれないですけど、続き待っています。 (2020年5月21日 0時) (レス) id: a6228b64bd (このIDを非表示/違反報告)
なっちん(プロフ) - 続き楽しみにしています(pω`*) (2020年2月11日 4時) (携帯から) (レス) id: 86e7fd8910 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンネ x他1人 | 作成日時:2020年2月1日 15時

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