不滅の愛を 2【煉獄杏寿郎】

96.※漏れる吐息 ページ46

※ 大人な回です。
　苦手な人はとばしてください。





　あたたかく優しい手つきでホックを外され、


　締め付けられていた胸は開放される。



　紅に色づいた葉は風に揺られ


　湯船へと落ちた。



　杏寿郎さんは私の鎖骨をなぞり、肩を抱くと、


　耳元に顔を近づけて囁いた。



「…綺麗だ。」



「ん…」



　くすぐったくて、身体がピクリと反応する。



「可愛いな。…下も脱がせてあげよう。」



「い、え…自分で…」



　すると耳を甘噛みされた。



「…ダメだ。

　先程のお願い…今、教えよう。



　今夜は…俺の言うことを聞いてはくれないか？」



　その顔はやはりどこか寂しげで…




「はい…」



「無論、本当に嫌な時は抵抗してもらって構わない。


　ただ…今夜は少し…」





　杏寿郎さんは優しい口づけを私の唇に落とした。








「…今夜は少し、優しくできないかもしれない。」




　言葉とは裏腹に


　触れる程度の口づけを何度も何度も落とす。



「…ん」



　しかし、次第に深いものへと変わっていった。


　杏寿郎さんはキスをしながらも


　器用に私のスカートを脱がせると、


　自身の服も脱ぎ始めた。




　肌と肌が触れて心地よい。


　触れたところから燃えるように熱い…



　唇が離れると、熱っぽい瞳に閉じ込められた。




「…さあ、身体を洗ってあげよう。」



　杏寿郎さんは石鹸を手に取ると泡立てて


　私の身体をなぞり始める。



　ゆっくり優しく滑るので


　息が…止まりそうになる。




　その手が



　胸に触れて



　吐息が漏れる。




「…どうした？」




「…あ」




　湯船から熱い湯気が上がるように


　私の肌も上気して顔は赤らむ。




「ああ、そんな顔をして…


　俺は身体を洗ってあげているだけなのにな…」




　耳元で低く囁かれて



　私はもう何も考えることができない。




　シャワーのお湯が身体から泡を流し、


　排水口へと向かって行く。



「…今度は俺の身体を洗ってはくれないか？」



「はい…」



　
　逞しい腕、脚、背中…


　手はゴツゴツとしているのに


　それでいて指先が綺麗で…


　
　
　あらぬことを考えてしまい



　私は頭から追い出そうと首を横に振る。




「…洗い終わりました。」



「うむ。ありがとう。


　では一緒に湯船に浸かろう。」




　杏寿郎さんに手を引かれ、


　足先から湯船にゆっくりと身体を浸からせる。






　

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