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9.合鍵を君に ページ9

「送っていただいて、

 ありがとうございました!」


「うむ!

 朝から君とドライブができて良かった!

 それに朝食もありがとう!」


「いえいえ。

 食材使わせていただいてありがとうございました。」



 杏寿郎さんは


 ふと何かを思い出したかのような顔をして車を降りる。



「そうだ!これを君に渡そうと思ったんだ。」

 

 そう言って私に鍵を差し出した。



「鍵…?」


「俺の家の合鍵だ!いつでも来るといい。」


「良いのですか?」


「もちろんだ!」


 合鍵だなんて…嬉しい。


「初めてです!

 合鍵なんていただいたの!」




「そうか!


 初めてか!!



 …それは良かった!!」






「杏寿郎さん、少しだけ待ってもらってもいいですか?」



「ん?」



 私は急いで階段を駆け上がり、家の鍵を開ける。



 ええっと…


 確か家族以外にも渡せる合鍵が


 もうひとつあったような…


「あった!」



 自分の家の合鍵を手に、

 私が階段を降りようとした時。



「A!

 
 気をつけて降りておいで。


 君はよく転ぶだろう?」



 杏寿郎さんは口に手を当てて笑っている。



 は、恥ずかしい…。



「…はい。」


 私は階段を歩いて降りると、

 
 杏寿郎さんの手に鍵を差し出す。


「どうぞ。」


「ありがとう。」


「今度は…」


「ん?」


 職場以外でも会いたいだなんて…


 忙しいし、あまり我儘言ってはいけないよね。



「来週の日曜日、予定を空けておいて。」


「え?」



 杏寿郎さんは私の頭をポンポンっと撫でると


 腰をかがませ、顔を近づけて微笑む。



「デートしよう。」



 自然と笑顔が溢れる。



「はい!」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 読者の皆様へ


 早速お読みいただきありがとうございます。

 自分でもちょっと早すぎでは?と思いましたが…

 コメントで毎日楽しみにしてくれていた方々が

 いらっしゃったということに

 作者はとても嬉しく、そして感激し、

 数話でも…との思いで続編を出し始めました。


 日頃からパートナーに頭の中がお花畑だ、

 創造力と妄想力はすごい

 と揶揄されるくらいなので…

 物語のだいたいの構想はできていますが、

 皆様がより楽しめるよう、さらに練り上げます。



 評価、お気に入り登録、コメント等

 誠にありがとうございます。


 2021.11.15

 狐姫

 

10.ラムネ→←8.お見通し



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - nkmrさん» いつもコメントありがとうございます!続編も引き続きお楽しみいただけるよう、頑張りますね( ˊᵕˋ ) (2021年12月1日 20時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)
nkmr(プロフ) - 天元さんの発言に、新しい登場人物の匂わせで余計に続きが気になる終わり方…(*´꒳`*)続編も楽しみにしてます! (2021年12月1日 0時) (レス) id: 1ab27b7589 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 柚葉さん» 柚葉さん!私もなんとか乗り越えました。コメントありがとうございます。その願いを胸に物語を書き続けますね! (2021年11月29日 18時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 最終話、なんとか乗り越えました。狐姫さんのお話の煉獄さんと夢主さんは、不滅であることを願っています!! (2021年11月29日 5時) (レス) @page45 id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - nkmrさん» nkmrさん、コメントありがとうございます!アニメ版、まもなく最終話ですね。まさに私の物語で描く煉獄さんは、あの優しい雰囲気をイメージして書いているので、それが伝わっていてとても嬉しく、感無量の極みでございます。最終話、一緒に乗り越えましょうね。 (2021年11月28日 22時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年11月15日 18時

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