不滅の愛を【煉獄杏寿郎】

7.※数多の星も ページ7

※ ちょっと大人な回です。
　苦手な人はとばしてください。






「…上手になったものだな。」


「…ん？」


「はじめは俺のキスに


　君は息をするので精一杯だったからな。」


　意地悪な顔をしている。





　おもむろに服を脱ぎ始めた杏寿郎さんの身体は


　あの頃よりさらに逞しくて、


　より大人な男性で…


　色っぽくて…


　私は熱に浮かされる。




　節が太くて、綺麗な指先が私を探る。



「んっ…」


「しーっ。あまり鳴いてくれるなよ。

　隣の部屋に聞こえてしまう。」


　そんなこと言われても…



「それに君の可愛い声を

　他の誰にも聞かせたくはないんだ。」



　熱く火照った身体は

　あなたを求めてしまう。




　幸せな波が引いては押し寄せる。

　



「ああ、…いい子だな。

　ほら…

　君の身体はっ…

　俺を覚えてくれていたんだな…」
　


「あっ…」


　久しぶりに感じるその感覚は


　脳を溶かしてしまうほどに甘く、切なく、


　私の心を燃やし、あたためていく。



「杏寿郎さん…大好きです。」


　薄目を開けた彼と目が合う。


　視点は定まらなくて、次第にぼやけていく。



「…俺は愛している。」



「…愛してる。」




　闇夜に数多の星が煌めく中



　私はその全てをあなたで見失うほど



　深くあたたかな光の中へ落ちていった。

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