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とは言え、今は昔と違ってただの話し相手というだけではない。一人暮らしで多少なりとも生活力を身に付けた事だし、ここは一つお粥でも作ってやろう。調理実習で毎度毎度お互いの料理の腕を散々にこき下ろした仲であるシャオロンに、私の成長を見せつける良い機会だ。
彼がコップの中身を飲み干したのを見届けて、台所に行こうと立ち上がる。と、それを引き留めるようにして細い指先が袖口を掴んだ。つられてそちらを見ると、どこか真剣な表情で私を見上げてくるシャオロンが視界に入る。これは、あれだ。「行かないで」ってやつだ。お前は漫画のヒロインか。言っておくけど、それ奇跡的にシャオロンの顔が女の子並みに可愛いから許されるんだぞ。
「なあ、」
「んー？どしたの」
「……俺、Aと幼馴染みで良かったわ」
予想の斜め上を通り過ぎるような言葉に、一瞬だけ小さく目を見開く。そう、あくまでも一瞬だけ。
ああ、いや。冗談か。きっと私が驚いているのを見て、またいつものように揶揄う腹積りなのだろう。なんだ、弱っていると思ったけど案外元気じゃないか。心配して損した。
そう思ったのも束の間、シャオロンからは中々お得意の煽りが飛んで来ない。彼は相変わらず大真面目な顔のまま、私のパーカーの袖に指を引っ掛けてこちらを見つめている。心なしか、室内の空気が一段階重たくなったような。その雰囲気がどうにも気持ち悪くて、何か言わないといけないような気がして、でもここで茶化すにはあまりにもシャオロンが真剣そうだから、取り敢えず「私も、」と頷いておく。思っているのと口に出すのでは、やはり違う。十数年間、一番近くにあった友情に改めて言及する事への気恥ずかしさを感じるよりも早く、シャオロンの指が下に滑り降りて私の手に触れた。
ぴく、と人差し指が震える。そのまま流れるような動作で片手を握られて、心臓が飛び上がった。なに、どうしたの。そう問う事すら出来ずに固まっている私には目もくれず、彼は自分が捕らえた手をまじまじと眺めて少し微笑んだ。幼馴染みである私が知らない、見た事の無い、何か含みを持たせた笑み。
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万代(プロフ) - ミイミイー☆（旧アカ3）さん» 初めまして。嬉しいお言葉、有難う御座います…！リクエストの方ですが、只今私生活が多忙でご期待に沿えるだけのものを書く余裕がないため、今回は見送らせて頂きます。大変申し訳御座いません…更新自体は時々しようと思いますので、お暇な時にでも是非お越し下さい。 (2020年5月22日 22時) (
レス) id: 41e9c26b05 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイー☆（旧アカ3） - 応援してます！これからも更新頑張ってください！（ちなみに私は箱推しのemさんGirlです） (2020年5月22日 18時) (レス) id: 0f788aa618 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイー☆（旧アカ3） - はじめまして！文章の語彙力と表現力が凄い素敵でした！リクエストいいですか？もしよろしければ疲れた夢主を甘く癒やすemさんとか、ロールキャベツ系男子のemさんとかお願いします！出来なかったらすいません… (2020年5月22日 18時) (レス) id: 0f788aa618 (このIDを非表示/違反報告)
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