◇不真面目な部長さん４◇ 【O×S】 (ページ37)

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１５７＊幸せ電話ページ37

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智くんの押しに負けちゃって、…ベッドの中。
彼は自分で言った通り、くっついてはくるものの、何もしない。

ふわふわの髪の毛が首に当たってくすぐったいのは、
この際言わない方がいいかもしれない。

智「しょおーくーん、…ねみぃ、」

翔「…寝なさいよ(笑)」

とろん、と子供のような目をしている智くんがかわいくて。
半分目をつむった状態(半白目)の彼をスマホでパシャリ。

無音カメラを使ったのが良かったのか、
彼はピクリともせず、むしろ気持ちよさそうに夢の中に落ちていった。

スー、スー、と気持ちのよさそうな寝息が、
静かな大野さんの部屋に響き渡る。

翔「…首、離してくんないかなぁ(笑)」

ぎゅう、って、締め付けるほどではないけど、
首を絞めてくる智くん。

しばらく動けないかもなぁ、
って苦笑いをしたところで、手の中のスマホが音を立てる。

着信は二宮さんからで。
場所を変えたかったけど、動ける状態じゃないので、そのまま通話ボタンをタップした。

翔「…もしもし(小声)」

和『なんでそんなちーさい声なのよ(笑)あ、部長が隣にいるんですか？』

翔「ええ、そんなところですね(笑)」

和『あなたの気持ちはよくわかります(笑)隣に雅紀ねてるんだよね、』

ふふ、と笑った二宮さんは、
幸せそうに小さく息を吐いた。