◇不真面目な部長さん４◇ 【O×S】 (ページ14)

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１３４＊初めてのページ14

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智「じゃ、行こうか」

翔「は、はい…」

右手には、愛用のパソコンと資料が入ったカバン。
左手には、汗が染みているハンカチ。

目の前には…、天皇陛下がお待ちになられている、VIP室。

そして、右斜め前には、
余裕の笑顔で扉をノックしようとしてる、智く…部長。

――――ｺﾝｺﾝ、

御村「どうぞ」

智「…失礼します」

ふわりとした雰囲気を醸し出しながら、静かに扉を開けた部長。
それに続いて中に入ると、天皇陛下が紅茶を啜りながら、社長と話していた。

智「…今回のプロジェクトの担当の大野です。こちら、櫻井です。」

翔「…よろしくお願いします。」

ガチガチのまま、天皇陛下に礼をした。
フフフと笑い声が聞こえて、顔を上げる。

そのまま向かいの席に座って、ちょっとだけ会話をした。
すると陛下が、

陛下「…そんなに畏まらないでください、会議にわざわざ呼んでいただけて…
　私の方がよろしくお願いします。」

智「いえ、」

天皇陛下の言葉…、まぁ、返事を返しにくい言葉を、
「いえ、」で終わらせ、ふわりと微笑んだ部長。

トン、と背中を指先でたたかれ、
部長と共に、立ち上がる。