◇不真面目な部長さん４◇ 【O×S】 (ページ12)

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１３２＊上司と部下ページ12

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―――――ﾁｭﾝ、ﾁｭﾝ…

気持ちのいい小鳥のさえずりと、
アメリカのにぎやかな街並みと迎える夜明け…

――――ｺﾞﾝｯ‼

翔「ったぁ…あ、昨日帰ってきたんだった」

起きたら、そこは床の上。
アメリカのホテルの大きなベッドになれたせいか、寝相がひどくなったらしい。

何がどうなったのか、反対になっているパジャマを正常に着なおして、
髪の毛を数回梳いて、部屋の扉を開ける。

智「あ、しょーくん」

翔「あ、おはよーございます…」

昨日は敬語じゃなくても話せたんだけど、
よく考えると、入社仕立ての新米と成績優秀の部長。

立場の差を考えちゃうと、どーしても…ねぇ。

でも、そんなことにも気に留めない様子の智くんは、
持っていた洗濯籠をもったまま、洗面所へ歩き出した。

暫くそこに突っ立って、ぁっ、って思ったころには台所からいい香り。

智「しょーくーん！いつまでそこにいるのー？」

翔「今行きまーすっ！」

智くんに負けないくらいの声をだして、
急いでリビングに走る。

扉を開けると、台所からﾁｰﾝ…とトーストが焼ける音がした。