ﾟ+｡*WEST-短編集*｡+ﾟ

△ 奪 い 奪 わ れ*Ryusei.F 【リク】 ページ16

miNoRiさんリクエスト【twin奪い合い】




『A…？』





反射的に彼の名前を呼びそうになったけれど


迎えに来たのは別の彼で





「…のんちゃん、」





小「ごめん、流星と一緒なんしらんくて…」




なんにも聞かないでくれるのは、優しさ





「こっちこそ…ごめんね」





小「…そない暗くなるなって！」




明るく振舞ってくれるのんちゃん




やけど、辛いねん





勝手に流星の家を出たんは私





それなのに頭を巡るのは


“ 迎 え に 来 て ほ し い ” って思いばかり






「覚悟はしてたんやで？

…流星の彼女に相応しい態度でおろうって」






小「…ん」





「けど…、」





小「流星は誰よりもAのことを大事にしてると思うで？」




ほ ら 、

そう言ったのんちゃんの目線の先には愛しい人






藤「…望、こいつだけは渡せへん」






小「知っとる


…けど、油断してるといつでも奪いに行くで」






藤「…A、帰るで」






「りゅ…せ、あの…」





" ご め ん "


その一言が詰まって、言えなくて





藤「…デートの続き、するんやろ？」





目線を合わせてニコッと笑いかける流星





「…っ、ごめん


ほんま…私、流星と離れたない…っ」





一目なんか気にせんで、子供みたいに泣きじゃくる





それ見て笑って


「離さないから、安心し」って言われるから


また涙止まらなくなるやん





藤「ほんま、望には注意してや？」






「大丈夫やって、のんちゃんは友達やし。」






藤「そう言って油断してると危ないで」






「じゃあ流星が守ってよ」







藤「当たり前、やろ？」







『これから先、ずっと側で守ったる』







《我儘彼女 × 自由な彼 》


＝少束縛,ツンデレ

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