余命10ヶ月の彼の子.。

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藤「 望 、お前また勝手に抜け出したやろ！ 」


「 ええやん 、Aのこと心配やったんやもん 」






流星が担当医になって数週間

あんまし医者って感じせてへんし 、俺は好き







藤「 あぁ 、もうすぐやっけ？ 」


「 まだまだやわ 」






そう感じられへんのは

嘘みたいに天然やからかもしれへんけど







『 のん ー 、あ … こんにちわ 』


藤「 こんにちは 、望 安静にしといてな 」






耳元でこそっと

奥さんとお幸せに 、って結婚してへんけど






『 安静にって … 悪化したん …？ 』


「 いや 、ちょっと抜け出しててん 」


『 なんで！ … ちゃんと寝とかなアカンやろ？ 』







Aが心配やから 、なんて恥ずかしいこと

口が裂けても言えへん








「 それより 赤ちゃんどうやった？ 」


『 それよりって … まぁ 、元気やったよ 』







毎回毎回赤ちゃんの成長を聞くんが楽しみやって

その度に心から喜べる





俺 、父親ちゃんと出来てるんかな





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