3年A組---人質って...先生どうして---3

third day ページ9

先生はスマホを教卓の上に置いて



今日もこう告げた



柊「今日も俺の授業を始める」




っと



柊「礼...着席

どうだ？昨日は寝られたか？」

涼音「寝られるわけないでしょ」



私は色んな意味で寝られなかった...



柊「そうか、やっぱり暖房完備でも雑魚寝はキツいか」



先生はカーテンを閉めながらそう言葉を並べる



隼人「くだらねえ事言ってねえでさっさと解放しろ」

柊「なら、早いとこ事実を掴まないとな

じゃあ早速だが今日の課題を発表をします

茅野、電気を消してくれ」



電気が消され黒板にはある映像が映し出された



柊「これはドーピング疑惑に使われてたフェイク動画だ

この動画をSNSに投稿したのは宇佐美だ

だが、この映像を撮影したのは"別の誰か"だった」

隼人「どうだか、罪を軽くするための言い逃れじゃねえの？」

香帆「はぁ？」

『それはない』




私のその声にみんなの視線がこっちに向いた




でも私はそんなの気にしない




『私は香帆が言ってる事は事実だと思う』

香帆「Aっ」




私は澪奈が大切にしたかった物を




守りたかったものを...




今度は私が守る番




柊「宇佐美が言ってる事は本当だ

フェイク動画を撮った生徒はこの中に居る」

『この中に？』

さくら「先生は誰か知ってるんですか？」

柊「大体の目星は付いてる」



大体...かぁ



大体ついてるなら先生がその人の名前言えばいいのに



柊「さぁ、動画を撮った人正直に、手を、あ〜げ〜て！」

兵頭「挙げるわけねえだろ！」

柊「じゃあ、動画を撮った生徒を見つけないとな」

華「見つけるって、どうやって？」

柊「昔から犯人捜しはお巡りさんの仕事だと決まっている」





お巡りさん...？？

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