3年A組---人質って...先生どうして---

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隼人「でもあいつドーピングしてたんだろ？」



隼人のその言葉で現実に引きずり戻された




それはさくらも一緒で




隼人「ネットで話題になってたよな」



クラスからは"あった"って声が



涼音「うん、マイボイでも"景山はドーピングってトレンド1位になってたし」

唯月「あの子本当にやってたの？」

愛華「やってたから自 殺したんでしょ」




澪奈はドーピング何てやってない



ちゃんとあの人の職場で細かく調べてもらったから間違いないのに...



隼人「とにかく、水泳絡みが自 殺って原因って事で間違いなさそうだな



水泳部の責任ってわけだ」

花恋「ちょっと待ってよ、私達別になにもやってないし

茅野さん余計な事言わないでよ」

翔「花恋、座れ」

『何でさくらなの？

さくらなにも言ってないじゃん...余計な事って？』

さくら「ちょっとごめん、トイレ」

『っさくら』



教室に居ずらくなったさくらはトイレに行ってしまった



そっとしといてあげた方がいいって思った自分が一瞬居たけど、ほんの一瞬さくらが澪奈と重なった



そっとしといたらダメだって思ったからさくらの後を急いで追った



けどさくらは個室にもう入っちゃってて



『さくら...』

さくら「なれない...」

『えっ？』

さくら「滲んでるの

なれないって文字のところが」

『...さくら実はね...



ごめんさくら、扉開けてもらえる？』



そう言うとガチャ...ってゆっくり開いたトイレの中に私も入る




『私が澪奈から貰った手紙も滲んでる部分があるの』

さくら「えっ？」



澪奈から貰った手紙は生徒手帳に大事に取っといた



『なれきれない...私の手紙はこの文字が滲んでるの』



そう言い澪奈から貰った手紙をさくらに見せると



さくら「...本当だ」

『もしかしたら...私達大きな見逃ししたのかも』

さくら「...もう遅い、取り返しのつかない...」

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