3年A組---人質って...先生どうして---

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さくら「A...」

『うん...』


隼人は腕を離した


柊「そこに置いといて」


蓮と先生は準備室に消えてく



さくら「A...あれ」

『...っ！』


さくらが見つけたのは


切り刻まれたキャンパスに描かれた無表情の澪奈の絵


その絵の澪奈の目は冷たい


でもその絵の後ろには私が大好きな笑顔の澪奈が居た


柊「もういいよ」

さくら・貴方「っ！！」

柊「茅野は戻っていい」


さくら「何なの」



私は未だに蓮の血がついた両手を強く握り締めてる


先生は私の腕を掴んで準備室に入れて座るように言ってからマイクのスイッチを入れた


柊「皆さんお待たせしました
ただいま3年A組30名
あっ29名になってしまいましたが彼らを人質に取って居ます」


私の目線の先には変わり果てた蓮が居る


柊「返してほしければ、SNS MINDVOICEの登録ユーザーに1人100円ずつ送金ボタンを押して入金させてください」


確か登録ユーザー数は5000万人超えてたはず
1人100円ずつ払ったら


『50億...』

柊「MINDVOICEのユーザーの皆さんこんばんは
恐らくあなたたちはこの事件をエンターテイメントショーとして楽しむつもりでしょう
なので、100円はその見物料だと思ってください

それではよろしくお願いします」

『50億なんてそんな簡単にいくわけ』

柊「楽しませてやるよ」

『えっ？』


先生はスマホの画面を見つめてる


女の人...？


先生の彼女...とか？



柊「戦いの始まりだ...」




薬...？



何の薬？



先生...どこか悪いの？



柊「さてと...手当しながらA聞きたい事がある」

『なんですか？』

柊「お前は他の生徒達より動揺してたよな」


さっき...蓮が刺される時の事だよね


この事は隼人と澪奈しか知らない


『私の今の親は...本当の親じゃないんです

養子なんです。


私』



そう、今の親とは血縁関係は一切ない



私がまた3歳の時に両親は...不慮の事 故で亡くなった




柊「...他には...家族は居ないのか？」



先生はどこかやり切れない顔をしてる



『他の...家族......居ません。



あの事 故で何もかも失いました』


柊「...そうか...」

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