3年A組---人質って...先生どうして---9

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「先生っ！」




先生をさくらと香帆と一緒に教室に支えながら戻って来た




先生は私から離れて教壇に立った





唯月「ぶっきー体は？

大丈夫なの？」

柊「大丈夫だ」





嘘...大丈夫じゃないくせにっ





柊「みんな席に着こうか」






はい と返事をしたみんなが自分の席に着き始める






さくらと香帆も中に入ってさくらはドアを閉めて席に着いた







さくら「A」







私は座れずただじっと...教壇に立ってる彼を見つめてる






嫌な胸騒ぎがさっきからずっと心にあってモヤモヤして






柊「......A座れ」







この授業を受けるべきなのは分かってる





それを約束した







でも







柊「A」








目の前に立った先生はじっと私の目を見て







柊「自分の席に着け」







そう告げた









さくら「っA、座ろ？


ねぇ？」







さくらは私の腕を引いて私を席に座らせた







柊「茅野ありがとうな



はい、起〜立っ！！




俺の授業を始める...礼



...着席





え〜っと...俺がフェイク動画を作った所までは、見破ったんだよな？」

美咲「その動画がSNSにアップされてます」

『えっ？』

涼音「炎上に次ぐ炎上で大変な事になってるよ？」

『...動画って？


炎上ってなに？』






私が寝てる間に何があったの




私だけ状況が飲み込めない






美咲「...唯月...どうするべき？」

唯月「...A


ちゃんと受け止められる？


今SNSでぶっきーへの炎上を見ても」




頭をふる回転させて考えた




今知らなくても後に知る事になるかもしれない





だったら信頼してるみんなが居るこの場で





知った方が支えてくれる人達が居る





『...大丈夫、ちゃんと受け止める』

唯月「美咲、Aにマイボイ見せて」

美咲「...うん」





美咲はそっと私にマイボイのリアルタイムの画面を見せてくれた




そこには私達が暴いた先生が作ったフェイク動画が載っててコメントには





柊死ね






騙すとか最低






さっさと死ねよ






そんな言葉ばっかり





自分の事じゃないのに






心を心臓を汚れたナイフで刺された感じがした






息が詰まる







『っ...』






ツー...っと一筋の涙が頬を伝って手の甲に落ちた






柊「ちゃんと状況理解できたか？」

『できたっ...できたけど』







苦しいよ...

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