コードブルー 3rdseason☆5☆

☆20☆ ページ21

新海「よう、今電話しようと思ってたんだ、奏ちゃんの検査結果」

藍沢「脳の腫れはどうだ？」

新海「CTは良さそうだよ。もう少し意識が良くなったら麻痺の確認もできるだろう」

藍沢「そうか...」

新海「大丈夫だよ、俺とお前でやったんだ」

藍沢「ああ、そうだな」


ICU

倉田妻「はい、1口だけ。1口だけでいいから食べて。食べないと元気にならないからさぁ」

倉田「...」

倉田妻「じゃあお味噌汁にする？
少しずつ...」


あっ...藤川


平野「藤川」

藤川「おぉ、A」

平野「...入ろっか」

藤川「ああ...ふぅ」

コンコンコンコン

平野「ノックしすぎだから」

藤川「おっ、ちょうど昼飯か」

冴島「うん、そっちは？まだ？」

平野「まだ、今日は外来多くてさぁ」

藤川「ほ〜いい匂い」

平野「そうだね、お腹空いた」

冴島「Aはまたオムライス食べるんでしょ？」

平野「悩み中〜オムライスかグラタンか」

藤川「そんなもん、どっちだっていいだろ〜」

平野「よくないの」

藤川「美味そうだな、ちょっとくれよ」

冴島「駄目、これすごく美味しい」

藤川「うちの病院って飯美味かったのか
へ〜デザートまで付くのか」

平野「いやいやw
あんた昔病院食、食べたことあるでしょうよ
除細動で通電して」

藤川「そういや〜そうだったw
って事は昔より美味くなってるのか」

冴島「ねぇ、美味しいよ」

藤川・平野「...」

冴島「すごく...美味しい...ご飯が美味しい」

平野「はる姉...」

冴島「つわりで何食べてもまずかったのに...早く美味しくご飯食べたいなって...」


今まではつわりで食べれていなかった食事を普通に食べれてるのを見てると、ほんとにはるちゃんのお腹にはもう...赤ちゃんが居ないって
事が痛いぐらいに分かる


冴島「ずっと思ってたのに...今は...全部美味しい(泣)」

藤川「...」

平野「はる姉、そんなに口に入れたら詰まっちゃうよ？」


私は弱々しく声をかけることしたできなかった


冴島「うん...赤ちゃん...居なくなったんだね」

藤川・平野「...」

カシャン はる姉がお箸を置いたのだ

冴島「ごめんなさい...もっと早くヘリを降りればよかった。あの日、白石先生の言う通りにすればよかった...私が悪かった...私のせいで赤ちゃんは死んだ(泣)」

藤川「違う」

冴島「まだ13週なのに...たった13週であの子の命は終わった...私はちゃんとお母さんじゃなかった(泣)」

平野「はる姉...」

藤川「はるか...」

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