コードブルー 3rdseason☆3☆ (ページ41)

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☆37☆ ページ41

初療室

ウィーン

点滴が終わって熱も下がったから仕事をするた
めに初療室に来たら、灰谷くんが居た

平野「灰谷くん、今日は帰った方がいいよ」

灰谷「あっ...はい
あの...平野先生」

平野「んっ？」

灰谷「すみませんでした」

平野「えっ？」

初療室に耕作が入ってきたのが見えた

灰谷「僕、あの時患者さんの事も倒れた冴島さんの事も考えられませんでした
ただ、怖いって...怖くて」

平野「...」

灰谷「僕は臆病者なんです。
僕は医者に向いていません」

藍沢「...」

平野「...ダメージコントロールのポイントって何だか分かる？」

灰谷「えっ？...アシドーシス、低体温、凝固障害」

平野「うん、それも大事ね。
でもね、ダメージコントロールの1番のポイントは臆病であること」

灰谷(えっ...？)

平野「秋元さんの場合、出血を止めようと無理にオペを続行していたら、最悪の事態になっていたかもしれない。
あの時、このままやるのは危ないって手術を一旦中断したから今、秋元さんは生きてる
その判断ができたのは藍沢にも臆病な1面があったから。
藍沢だけじゃない、緋山も、白石も...それに私も」

灰谷「...」

藍沢「...」

平野「灰谷くんが医者に向いてるかどうは分からない。
私だって毎日、自分は向いてないって思うし
だけど、臆病である事も医者の素質として必要だと私は思う」

灰谷「...」

藍沢「シアンのにおいは感じる人間と感じない人間がいる。」

灰谷「えっ？」

藍沢「感じるのは40%で、お前はたまたまその40%のうちの1人だった。
それで...患者と冴島の命を救う行為に貢献した」

灰谷「...(涙)」

平野(耕作...(微笑))