コードブルー 3rdseason☆3☆

☆16☆ ページ19

白石side


Aは患者の近くに居て一気に汚染された空気を吸ったから呼吸障害、頭痛の症状が出た後に意識を失った


酸素を上げて炭酸水素ナトリウムを投与しながらAはHCUで寝てる



私がAの所に来れたのは夕方



それにしても...




白石「ぐっすり眠ってる
寝顔見ると幼さが残ってる...そこだけは変わらないようわね」



Aの言葉にハッとさせられた



「もう嫌なの...昔みたいにっ...大切な人が死ぬのは...お姉ちゃん達の時みたいにっ
...お姉ちゃん代わりのはる姉が死ぬのは嫌！」



Aは高１の時にご家族を事件に巻き込まれて亡くなった


もちろんその場にこの子も居た



冴島さんがAの亡くなったお姉さん...愛結(みう)さんの代わりにAのお姉さんになった



だから余計に辛いんだ




大切な人をまた失うのが




その辛さをこの子は1番知ってる



大切な人を失う辛さは...私も知ってる



私のお父さんは癌で亡くなった



でも高１の時のAからしたら失うのが早すぎたんだ...



その傷が埋まってもいない中で私達と出会って



一緒に働いて



犯人がここに運ばれた時のAの様子は忘れる事ができない



大きく空いてしまった傷を埋めたのは



・



・



冴島さんだった



・



・




平野「っ...」


微かにまつ毛が動いたのが分かった


白石「A分かる？」

平野「白石...」



良かった...意識戻って



白石「大丈夫？」

平野「まだ頭は痛いけど...」

白石「呼吸は...辛そうね
酸素上げる？」

平野「お願い」

白石「目眩は？」

平野「あんまり周り見渡さなかったら平気
ぐわんぐわんしてるけどね...」

白石「...そう」

平野「あっ...はる姉は！

痛っ」

白石「ちょっ、急に起き上がるからよ」

平野「...ごめん」

白石「ほら、横になって」

平野「はる姉は？
はる姉はどうなったの？」


告げるべきか悩んだ


平野「白石？」



Aの顔を見る事ができない


緋山「あっ意識戻ったんだ」

平野「ねぇ、はる姉はどうなったの？」

緋山「...ICUに居る
肺水腫は軽度だけど、脳実質の腫れが強いって藍沢が」

平野「それって...植物状態になるっ事だよね」


私と緋山先生は何も言えない



平野「そんな...」

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