コードブルー 3rdseason☆3☆

☆12☆ ページ15

初療室


藤川「はるか！」

緋山「何これ、どうなってんの？」

平野「...」


全身を流したからなのか毒物によるものなのか、真夏なのに寒い
バスタオルの上に毛布...真夏の格好じゃない


藤川「解毒剤は？何を投与したんですか？
毒物はなんですか？」

橘「今特定中」


ホワイトボードにはいくつもの毒物が書かれている...


いったい毒物は何なの...


藤川「えっ？...えっこれまだ...これ何分経ってるんですか？
おい白石、これ何分経ってるだよ？」

白石「...20分」

藤川「20分！？
20分って...」

平野「...」

藤川「どうにかなんないのか、藍沢
どうにかしてくれよ！
早くしないと間に合わなくなる！」

平野「...はる姉」

横峯達「？？」

藍沢達「！！」


私がはる姉っ言った事を聞いて横峯さん達フェローと雪村さんや長い付き合いじゃない人達は不思議がってる



でも藍沢、白石、緋山、藤川、橘先生は驚いている


平野「はる姉を助けて...お願い...はぁはぁ...こう...さくっ...」


私は力の入らない体で声を振り絞ってお願いした...久しぶりに呼んだなぁ...


白石・緋山「A...」

平野「もう嫌なの...昔みたいにっ...大切な人が死ぬのは...お姉ちゃん達の時みたいにっ
...お姉ちゃん代わりのはる姉が死ぬのは嫌！」


はる姉は私のお姉ちゃんになってくれた


亡くなったお姉ちゃんの代わりになってくれた


藍沢「っ...A、灰谷思い出せ。」

灰谷「えっ？」

藍沢「呼吸状態、体の痛み、目の見え方、音の聞こえ方、皮膚の発疹は？どんな事でもいい、思い出してくれ」

平野「...患者が嘔吐してすぐにはる姉が意識失って、周りが少しずつ見えなくなってきてはぁはぁ、頭痛、吐き気がきて...呼吸が速くなって...」


ピンポン、ピンポン 心電図計


雪村「血圧90切りました！」

藤川「はるか...」

平野「はる姉っ嫌だ」

灰谷「あ...甘い匂いが...」

藍沢「甘い匂い？」

灰谷「甘酸っぱいような...」


匂い？


平野「私、感じなかった...」

藍沢「お前が感じてAは感じない...」

平野「...それって...」


藍沢と目が合った。お互いに毒物が何か分かった


藍沢・平野「シアンだ」


やっぱり。同じ毒物が浮かんでいた


藍沢「亜硝酸ナトリウム10ミリとチオ硫酸ナトリウム80ミリ静注する」

雪村「はい」

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