俺らの家 SZ ★ぱーと２★

☆６４ ページ14

勝利さいど
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マリウス泣いてるしどうしたらいいかすらわかんない
俺も泣きたい…でももっと不安になるから大丈夫って言うしかない

勝「マリウス大丈夫。えと、健人くんに電話するね」
マ「うん…」

後から思えば駅員さんに聞けばよかったのにそんなことも俺は思いつかなかった

prrrrr…prrrrr…

お願い…早く出て…健人くんが出るのを待つこの数秒間も今の俺らには長く感じた

健『勝利？どうした？』
勝「健人くん！健人くんどうしよう…」

健人くんの声を聞いて安心した
でもテンパってて説明もできなかった

健『どうした？ゆっくりでいいからちゃんと言ってごらん？』

そう言われて少しずつ落ち着いて、路線がわからなくなったこと、マリウスが不安がってることも伝えた

健『わかった。今丁度パソコンあけてるから調べるな。何駅にいるか教えて』
勝「○○駅…家の方向もわかんない…」
健『大丈夫。それも見るからな』

健人くんは乗り換え駅も全部調べてくれた

勝「ありがとう！」
健『おぅ。時間は気にしなくていいから帰って来いよ？勝利が弱気だとマリウスもっと不安になっ ちゃうから頑張れ。な？』
勝「うん…ありがと。○○駅着いたらメールするね？」
健『わかった。マリウス頼むな？』
勝「はい！」

小さい子供に話すような口調だったからすごく安心できた

勝「マリウス、もう本当に大丈夫だから。帰ろ？」
マ「ほんと？ｸﾞｽｯ…」
勝「うん、行こう」

絶対帰れる、自分にも言い聞かせて２人でホームを歩いた

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