10話。 ページ12
※ 前回の続きです
なんだろ、さっきから、
ずっとドキドキしてておかしいんだよ。
中島くんが笑ったらドキ、ってなるし
こっちを見るだけでまたドキ、ってなって
なんだろ…熱あがってんのかな
『ねぇ風磨、そろそろ呼び方変えてよ』
「…は？…なんだよ突然。」
『中島くん、って距離遠いじゃん』
「…じゃあ中島って呼ぶ…」
『健人じゃなくて？笑』
健人、なんて呼べるわけない。
えっ、何でって？それは…
……恥ずいから。
「これなら距離…感じねぇだろ。」
『確かにね…いいねそれ！』
隣を歩いてた中島がこっちを向いて、
むちゃくちゃ嬉しそうに笑った。
その笑顔を、俺が守りたい。
なんて、思ってしまった。
『じゃあ俺も菊池って呼ぼっかな。』
「え、？」
『だって、俺が中島って呼ばれてんのにこっちは風磨じゃおかしいじゃん。』
「そ、うだな。」
菊池、って呼ぶのはあのいじめてる奴らが呼ぶくらいで、
友達に菊池、とは言われたことなかったから、
なんか新鮮な感じがしていいな、って思えた。
『じゃあ菊池ね！』
「おう、分かった。」
『じゃあ俺、こっちだから。』
「そか。じゃあな。」
家に帰ると、
『お前か。おい、これやっとけ。』
皿洗いに、洗濯物や掃除まで。
全て俺にやらせてくる。
『ﾁｯ､早くしろよ。なに突っ立ってんだ。』
ﾊﾟｱﾝｯと顔を平手打ちされる。
もう慣れたものだ。
俺は皿洗いにとりかかる。
出来るだけ、何も考えずに無心で。
そう、生きる人形みたいに、俺は＿
仕事をこなしていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 88人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふまけんラブ - とても面白いです体に気をつけて頑張って下さい応援してます。 (2019年7月28日 7時) (
レス) id: 583cc27151 (このIDを非表示/違反報告)
ふうりん。(プロフ) - 桜雪さん、いつも見てくださり、本当にありがとうございます…！！皆さんの期待に応えられるように頑張ります！！ (2019年7月2日 7時) (レス) id: ef49b68afa (このIDを非表示/違反報告)
ふうりん。(プロフ) - 粉雪降臨さん、ありがとうございます！日々の楽しみなんてそんな…でも、凄く嬉しいです！！ (2019年7月2日 7時) (レス) id: ef49b68afa (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - とても素敵です！ ご無理をせず、思いついた時にゆっくりと更新で大丈夫だと思いますよ！私もスランプ気味なので人のこと言えませんが^^; 力の限り応援しています！ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 191369a2a5 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪降雪 - とても面白いです！私の日々の楽しみの１つですし、更新頑張ってください！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: 401db1189c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふうりん。 | 作成日時：2019年6月24日 7時
