＊華魅夜工業高校Ｊ組＊【Ｐａｒｔ３】 (ページ9)

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田中家ページ9

慎太郎「…もう見つかった」

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小さめな声だったけど、

確かにそう聞こえた。

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そう認識した瞬間、

体が急に重たく感じて、

ふらっと倒れた。

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樹「ちょっ！！」

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傘もほっといてこっちに急いで走ってくる田中樹が目にうっすら映って、

その必死な姿が、聖くんと重なった。

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樹「何やってんだよお前…バカじゃねぇーの！？」

A「バカって…」

樹「こんな雨の中で…」

A「…あのさ、あたし…華魅夜にいられるのかな…」

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樹「…心配すんな」

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妙に優しいその声は、

やっぱりコイツ、聖くんの弟だなぁ…なんて感じさせるような。

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樹「立てるか？」

A「なんてゆうか…ちょっと熱っぽい…」

樹「はぁ！？…ったく…」

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A「…ぅわっ！」

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急に背中におんぶされた。

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樹「すぐだから、我慢しろよ…」

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その声はどこか照れていて、

なんだかかわいく感じ……って、え？ ←←

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本当にすぐについた。

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「田中樹の家」＝「聖くんの家」に。

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樹「ただいま…」

「おかえりーって、え？」

樹「いや、あのさ…ちょっといろいろあって、

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「そのこ、あの時の！」

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樹「え？」

A「すいません…こんなんで…」

「どうしたの？」

樹「あ、いや、ちょっと雨で濡れてて、熱あるみたいで…」

「大変！とりあえず、お風呂入って！」

樹「お、お風呂！？�(w°□°w；)」 ←←

「着替えとかは後で持っていくから」

A「すいません…」

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まさか、聖くんの家でお風呂入るなんて思ってもみなかった…。

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聖くんのお母さん…。

あたしのことまだ覚えててくれたんだ…。

変な感じだなぁ…。

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A「へっくしょんっ」 ←