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どうしたの、とAちゃんに聞く前に、俺の背後から、聞いたことのある声が聞こえる。


「アレ、あのトサカヘッドって…黒尾さん!?」


相変わらず嫌そうな顔をしている彼女の視線を辿るように声のした方を振り向くと、そこには烏野の一年、もとい二年生の四人が立っていた。

俺が振り向くなり、四人はそれぞれに挨拶をしてくれる。


…いつも喧嘩してるくせに、やっぱり仲良いのな。


挨拶を返しながらそんなことを思っていれば、チビちゃんの大きくてくりくりとした目が、不思議そうに俺を捉える。


「黒尾さん、なんでここに…って、一人ですか?!」


いや、と否定しようとした所で、山口クンの後ろにいたツッキーが、耳につけていたヘッドホンを首にかけ、チビちゃんを冷たい目で見た。


「そんなわけないデショ。ちゃんとよく見なよ。あ…小さすぎて見えないか」

「うるせぇ!! お前はホンット一言多いよな!」


キッと強い剣幕で見上げるチビちゃんと、それを悠々として見下ろすツッキー。

そんな二人に何の興味もなさそうな顔をした影山は、不思議そうに俺の後ろを覗き込む。


「…高橋さん?」


ポソリと意外そうに呟いた声に、チビちゃんと山口クンがえっ!と声を漏らす。

そして二人同時に、俺の陰に隠れているであろう彼女を覗き込んだ。

俺も二人につられるようにして振り返れば、彼女は何とも言えない顔をしている。


…もしかしたら、バレー部には俺と付き合っていることをバレたく無かったのだろうか。

いや、そうだとしたら文化祭に行くなんて反対するだろうし…。

第一、夏の合宿でも休憩中に二人で並んで過ごしたわけだし、そんなことは無いと思うんだが…。


一度浮かんでしまった不安は簡単には消えず、さりげなく目線を合わせて彼女の様子を伺おうとした時。


「黒尾さんがこっちに来る理由なんて、それ以外にある訳ないじゃん」


そう声が聞こえて再び目線を元に戻すと、ね、高橋さん?と付け足したツッキーの口が意地悪に弧を描いた。

彼女は少しムカッとしたのか、ムスッとした顔をツッキーに向け、おもむろに立ち上がる。

すると、


「…そうね。よく分かってるじゃん。流石月島」


そう言い切って、ツッキーに負けないくらいの清々しい笑顔を浮かべた。

それに対してムカッとした顔を浮かべたのは、ツッキーの方だ。

影山も山口クンもチビちゃんも俺もを全く気にしていなさげに、二人はお互いにバチバチと火花を散らした。

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るわ - この作品大好きです……!クロかっこよい!更新頑張ってください! (2022年5月22日 22時) (レス) @page36 id: b608b76010 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - kanaさん» ありがとうございます。まだ本格的に再開はできないのですが、もうすぐ更新再開出来ると思います。長い間お待たせしてすみません( .. ) より楽しんで頂けるよう頑張ります! (2021年3月8日 0時) (レス) id: 8a345cf79f (このIDを非表示/違反報告)
kana(プロフ) - おはようございます!このお話大好きです!キュンキュンします(*´-`*)受験頑張ってください!(^^)また更新される日を楽しみに待っています!(*^^*) (2020年7月31日 6時) (レス) id: d202a80bf0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mifulu | 作成日時:2020年6月5日 18時

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