vingt-cinq cafe ページ26
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夢みたいな怒涛の一日の終わり。
私は自分の家の机の前でクッションを抱きしめ縮こまっていた。
私がずっと気になっていた、カフェオレばかり頼むお客さんが実は、俳優の吉沢亮さんで。
なんと、私が働いているヘアサロンの常連さんだという。
しかも彼は、先日私がドラマで見つけて、ほとんど一目惚れ同然でファンになった俳優さん。
そんな彼から、彼が出演する舞台のチケットをもらい、その上「探してた」って…
そこで、私は耐えきれずクッションに顔を埋める。
なに、このドラマみたいな展開！！！！
夢？ なにこれ、夢？っていうくらい現実味がなさすぎる…。
もしかして、ドッキリとか…って、それもないか。
動揺しすぎて追いつかない頭では、ロクな考えも浮かばない。
机の上をちらりと伺ってみれば、そのチケットと封筒はありえないくらい光り輝いて見えた。
私はそれを恐る恐る手に取った。
燃えるような赤色の背景に、白色で文字が書かれたそれは、私に現実味を与える。
今日起こったこと全てが夢ではなく、本当だと。
私は、やっぱりまだ信じられなくて、チケットを力なく机の上に置いた。
そして、ベッドの上にダイブするようにうつ伏せに寝転がった。
目を閉じると、いやでも思い出す。
初めて見た彼の整った顔と、心地よく響く少し低めの声。
それから、テレビの時とは少し違う、彼の表情。
そのどれもが私を魅了して、ふわふわと変な気分にさせる。
くるっと仰向けになると、光を遮るように目の上に手のひらを乗せ、はあと一つため息を吐く。
どれだけ前から気になっていた人と奇跡的な再会をしたからって、これはきっと進んではいけないもの。
進んだとしても、きっとまたいつもと同じように終わりを告げられるだろうし。
それに、進むにはあまりにも未来の見えない道だ。
今度は、くるっと体の右側を下にして間近にある壁を見つめる。
舞台、どうしよう。
行くって返事しちゃったし、行かないわけにはいかない。
私の頭には、二人分のチケットと彼の嬉しそうな顔がクルクルと回る。
二人、か。
…誰か誘うのも、なんかちょっと…やだなぁ。
私はその、またよく分からない気持ちに自分で嫌気がさして、顔を枕に押し付けた。
もう、とりあえず普通に行こう。
吉沢さんを見るためとか、そういうんじゃなくて。
素直に、舞台を楽しみに行こう。
そう一人で決意したのだった。
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mifulu(プロフ) - ほわさん» ご指摘ありがとうございます！ バーコードって変ですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年9月10日 9時) (
レス) id: 8875a6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ほわ(プロフ) - 誤字とかじゃないんですけど、最新話のバーコードはQRコードにした方が良いと思いますよ！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年9月10日 0時) (レス) id: d0efce02c1 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 白うさぎさん» ありがとうございます！ ゆっくりになるとは思いますが、楽しんでもらえるよう頑張ります。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 477f578196 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - とても面白くて、毎日楽しみにしています！更新頑張って下さい(*^^) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 33733f1464 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 華恋さん» 初めまして(*^^*) ありがとうございます！ テストが近いのでゆっくりになるとは思いますが、期待に応えられるように頑張ります！ (2019年6月30日 10時) (レス) id: 80a048a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2019年6月10日 0時
