onze cafe ページ12
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最近、あの彼はなかなかこのカフェにやってこない。
私はカウンターでカフェオレを作りながら、ふとそんなことを思った。
そういえば、ここで働き始めて一年と少しをすぎた頃から、来る回数は減った気がする。
この間、三週間ちょっと前ぐらいに来た時もお仕事が忙しいって言ってらしたし、第一、カフェに何年も毎日通う人なんてそうそういない。
って！
私は気づかれにくいように、パチンと軽く片方のほっぺたを叩く。
なんか私がさ、寂しいみたいな…そんな感じになってるし！！！
違うから！
毎日毎日同じ飲み物を頼むから飽きないのかなっていう興味だけだから！
誰に言い訳するでもなく、心の中で騒ぎ立てる。
そんな中でも人の流れは止まらなくて、私はそれを表に出さないよう淡々と飲み物を作り続けた。
このバイトの楽しいところは、様々な人と出会えることだ。
一人一人と言葉を交わすわけではないし、お客さんからしたら、ただの店員でしかないから、きっと顔も記憶に残らないだろう。
それでも、服装、時間、選ぶものから、その人の職業などを想像するのが好きだ。
そんなことを考えつつ、出来上がった新作のフラッペドリンクをカウンターに持っていく。
すると、受け取ったのはスーツをぴしっと着こなした、明らかにサラリーマンな男性。
彼はそのまま受け取ると、席に座ってパソコンを開く。
甘党なサラリーマンさんって、ギャップだなぁ。
そんな事を考えてその人をちらりと見て、また飲み物作りへと向かう。
スーツとか、そのお店の制服とかだと、職業がわかりやすいよね。
そういえば、あの彼は、いつも私服だなあ。
紺とか黒とか、ニットとかが多い気がする。
どんな仕事をしている人なんだろう。
あ、でも、美容師さんとかショップの店員さんって感じではないかも。
私は飲み物を作りながら、一人で小さくクスリと笑っていた。
そんな私にまたパチンと、今度は手首を叩いた。
何一人で笑ってんのよ、私！！
しかも、また彼のこと考えてるし…。
違うんだから、そういうんじゃないって言ってるでしょ！！
私はそんな風に騒いで、また仕事を続ける。
結局、最近はこんな感じで、なぜか無性にそわそわしてしまっている。
今日も進歩はないまま、バイトの終了時間が迫っていた。
今日も結局来ないのかなぁ。
そんな風にドアを見れば、まるでタイミングを見計らったかのようにドアが開いた。
そして、あの彼が入ってきたのだった。
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mifulu(プロフ) - ほわさん» ご指摘ありがとうございます！ バーコードって変ですね笑 これからもよろしくお願いします。 (2019年9月10日 9時) (
レス) id: 8875a6e61c (このIDを非表示/違反報告)
ほわ(プロフ) - 誤字とかじゃないんですけど、最新話のバーコードはQRコードにした方が良いと思いますよ！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年9月10日 0時) (レス) id: d0efce02c1 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 白うさぎさん» ありがとうございます！ ゆっくりになるとは思いますが、楽しんでもらえるよう頑張ります。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 477f578196 (このIDを非表示/違反報告)
白うさぎ - とても面白くて、毎日楽しみにしています！更新頑張って下さい(*^^) (2019年7月21日 17時) (レス) id: 33733f1464 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 華恋さん» 初めまして(*^^*) ありがとうございます！ テストが近いのでゆっくりになるとは思いますが、期待に応えられるように頑張ります！ (2019年6月30日 10時) (レス) id: 80a048a51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2019年6月10日 0時
