そのよんじゅう ページ40
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「じゃあ、Aちゃんもやるか？」
木兎はキラキラと嬉しそうにAちゃんを見て言った。
彼女はんー、と考えたあと、
「私、意外と強いですよ？ ババ抜き」
と言いながら、ニヤッと笑う。
断るかと思いきや、彼女の意外な反応に、俺は少しだけ驚いた。
「んじゃあ、やるべやるべ！」
人懐っこい笑みを浮かべて言う菅原クンに、彼女は、ありがとうございます、と微笑む。
…烏野の連中にはそういう顔も見せんのな。
なんて少しモヤッとしてしまうが、それを振り払うように、俺はニッコリ笑って夜久と俺の間をバシバシ叩いた。
「Aちゃん、こっちお、」
「Aちゃんはここな」
「高橋さんはここだぞ」
澤村と菅原クンは声を揃えて、俺の言葉を遮るようににっこりと、二人の間を開けつつそう言う。
俺の邪魔をしてくる烏野セコムに笑って睨みつけるが、向こうも同じように笑顔の圧力をかけてくる。
彼女はそんなやり取りに気づくことも無く、お邪魔します、と二人の間に座った。
「よしっ、早く始めよーぜ！！」
「分かりましたから木兎さん、少し落ち着きましょう」
Aちゃんと東峰クンも加わってテンションの上がった木兎を、いつの間にか手にしていたカードをきりながら宥める赤葦。
パッパッとカードを配ってくれている間に、彼女と目が合った。
「ああ言ってたけど、本当に強いのAちゃん」
「はい。ババ抜きであまり負けたことないですよ？」
そう言った彼女は昨日と同じハーフパンツを履いているので、三角座りをすると見事に生脚が見えてしまう。
思わず目がいってしまう自分に嫌気がさしつつ、他の奴には見られたくねぇなんて気持ちも出てきてしまって。
そんな気持ちを悟られないようにニカッと笑いかけ、
「夜は冷えっからこれでも掛けとけ」
と、近くにあった自分のまだ使っていないタオルを彼女の方に投げた。
彼女はそれを受け止め、少し不思議そうに俺を見ながら、ありがとうございます、と自分の脚にタオルをかける。
ギラリと澤村の目が光るが、何もしてないですよー、と両手をパッと上げれば、ジトリと俺を見て、再び配られたカードに目をやった。
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mifulu(プロフ) - るさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです。 (2020年4月18日 12時) (
レス) id: ab7a8cd136 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！ ここではなんですので、良かったらボードなどで話しかけて下さると嬉しいです。 (2020年4月18日 12時) (レス) id: ab7a8cd136 (このIDを非表示/違反報告)
る - すごく面白いです、早く続きが読みたくなります (2020年4月18日 9時) (レス) id: 3219097ab0 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年4月13日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mifulu | 作成日時：2020年4月6日 20時
