思い出話 4 ~帰り道~ ページ27
貴女side 〜5年前〜
山「送ってく」
貴「え?」
山「もう遅いし」
貴「え、大j山「行くよ」…」
貴「ごめん、ありがとう」
そう言って、みんなに挨拶をしてから2人で帰路に着いた。
山「電車?徒歩?」
貴「歩きできたけど…山畑は家どこらへん?」
山「家は、○○の近く。森川は?」
貴「お、結構近いんだね! 私はそれの少し手前。△△スーパーの近く」
山「あ、こっから近いんだ」
貴「うん、まあ20分くらいかかるけど」
山「全然。じゃ、こっちでいい?」
貴「うん!」
2人で並んで夜道を歩いていく。車道側に山畑が歩いてくれている。そんな彼の行動に少しときめく。って、何考えてんの私! そんなんじゃないって!
山「フッ……」
心の中で必死に弁解していると、不意に横の山畑が少し笑った。
貴「どうしたの? 急に」
山「いや…変わんないなと思ってww」
その一言の意味がわからず、首を傾げていると、山畑がそういうとこ!と笑いながら話す。
山「さっきも、なんか変なかっこしてww 心の中で弁解でもしてたの?ってバレバレだし、今の首をかしげる動作も、今日1日の行動も、昔と変わんないな…って」
バ…バレてた…。図星で、恥ずかしくなる。その恥ずかしさを振り払うように、私は一気にまくし立てた。
貴「そ…そんなの、山畑も一緒じゃん!背とか顔とか声とか変わってるけど…特に背が!けど、話し方とか、今みたいに優しいとことか全然変わってない!」
ふーっと気を落ち着かせ、どうだとばかりに山畑の方を向くと、驚いた顔で、
山「…優しくなんかないよ?」
と私に言う。
貴「え、もしかして無自覚?」
山「何が?」
貴「うわ、マジか」
山「だから、何!」
貴「そんなんだからモテんのよ」
そう言って山畑を冷たい目で見る。
山「いや、モテないし。てか、そんなゴミを見るような目でこっちを見るなww」
貴「よく言うよ。元カノと再開して、2人とも仲よさげでくっつきそうな雰囲気醸し出してるやつをそんな目で見て何が悪いww」
山「確かにそれは……って、より戻さないよ?!」
貴「えー、面白くないのー」
山「だから面白さで決めんなw」
貴「仕方ない、こんなやつだからww」
山「そうだなww」
会話が途切れずずっと続く。不覚にも、楽しいと、心地いいとさえ思えてしまう。いっか。別にそういうような意味じゃないんだから。別に。
山「そう言えば、linkやってる?」
貴「もちろん!」
山「良かったら、交換しない?」
貴「いいよ!」
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mifulu(プロフ) - 皆さん、すみません…。ギリギリまで描ききって無いですが、新しいのを作らせていただきます。また後ほどここにお知らせを載せますので、少々お待ちください…。本当にすみません… (2016年8月26日 22時) (レス) id: 5b4cd55ff2 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 随分 時間飛びましたね! 勿論 気になるのは 相手は 誰?ですよね 相思相愛だった主人公と山畑 ですよね! まさかと思いますけどあの1シリーズに出てきたモブキャラの男の子とかないですよね 主人公と山畑今度こそ幸せになってね 山畑君は気が多かったし お幸せにね (2016年6月29日 18時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - ありがとうございます。確かに書きながら少しいらっときました……ww (2016年6月27日 23時) (レス) id: 29f4278fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 追記 なって 主人公の気持ち知ってたのに この人違う人好きでしたよね 主人公にとって一番慰めてもらいたくなくてずーと幸せだった人に 分かるの? 主人公気を抜かないで 佑生油断ならないからね 主人公 ツラい思いした分 報われて欲しいです♪ (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 主人公 いい子ちゃんすぎるよ泣 私は意地悪だから もしかしたら告白受けるかもと 心配して待ち伏せしてたんじゃないの?私が腑に落ちないのは主人公が手紙を書いたら 同じ時に佑生も告白した事です 多分主人公が告白する事予想してたんでしょうね 先回りし 奪って幸せに (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mifulu | 作成日時:2016年2月7日 22時