好きも嘘も 3 ページ23
貴女side
彼に背を向け、私は走り出した。恥ずかしかった、悲しかった、辛かった。結果はわかってたのに……ね? そんな思いを抱えながら、できるだけ遠くへと思って角を曲がると、そこには、驚いた表情でこちらを見る佑生がいた。
貴「佑………生……!」
私はその場から動けなくなり、ただ呆然と申し訳ない気持ちを抱えながら佇むことしかできなかっなた。
佑「……A……」
彼女はただ、悲しそうな目で私を見た。私は目をそらすことができず、見つめ返す。お互い何も口を開かず、沈黙が流れる。私は耐えきれず、恐る恐る口を開いた。
貴「聞い…てた?……さっきの」
彼女は一つ頷いて、「うん」といった。そんな彼女の顔を見たら、申し訳ない気持ちが膨れ上がり、私は頭を思いっきり下げた。
貴「ごめん!……佑生にずっと嘘ついてて……しかも、最低な嘘を。ごめん、私だって、吐きたくてついていたわけではないの……!本当は私もそうだよって言いたかった……!けど、そんなこと言ったら、優しい佑生は諦めようとするでしょう?…そんなの嫌だったの。2人が思い合っていることに気づいていたから、仲を割きたくはなくて……!」
そう一息でいった。頭を下げているので、顔は見えないが、まだ口をつぐんでいる。
貴「本当に……すいませんでした……!!」
私はずっと頭を下げたまま、彼女はずっと口を閉ざしたまま、時間が過ぎた。何か足音がして、呆れられたのか…と思うと、そっと抱きしめられていた。
貴「佑……」
佑「ごめんね……」
貴「えっ……?」
佑「ずっとずっと、辛い気持ちをさせて。ずっとずっと嘘をつかせて。辛かったよね……。ごめん、本当に。でも、ありがとう。そんなに考えていてくれて。本当にありがとう」
私は彼女に抱きしめられながら、彼女の言葉を一言一句聞き逃すまいとした。
佑「こんなこと言える立場じゃないけど……我慢しないで、今全部、私に吐き出しな」
貴「……!」
彼女はそういうと、私の背中をさすった。私は耐えきれず、赤ちゃんのように泣いた。彼女は黙ってずっとさすってくれていた。
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お久しぶりです!
駄作者のmifuluです。
なかなかインできず、すみませんでした。
かなり時間が飛んだりしましたが、何とか、ほぼ、終わりました!
しかし、まだ終わりではございません!
次の話からはかなり時間が飛んだり戻ったりしますので、ご了承ください。
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mifulu(プロフ) - 皆さん、すみません…。ギリギリまで描ききって無いですが、新しいのを作らせていただきます。また後ほどここにお知らせを載せますので、少々お待ちください…。本当にすみません… (2016年8月26日 22時) (レス) id: 5b4cd55ff2 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 随分 時間飛びましたね! 勿論 気になるのは 相手は 誰?ですよね 相思相愛だった主人公と山畑 ですよね! まさかと思いますけどあの1シリーズに出てきたモブキャラの男の子とかないですよね 主人公と山畑今度こそ幸せになってね 山畑君は気が多かったし お幸せにね (2016年6月29日 18時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - ありがとうございます。確かに書きながら少しいらっときました……ww (2016年6月27日 23時) (レス) id: 29f4278fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 追記 なって 主人公の気持ち知ってたのに この人違う人好きでしたよね 主人公にとって一番慰めてもらいたくなくてずーと幸せだった人に 分かるの? 主人公気を抜かないで 佑生油断ならないからね 主人公 ツラい思いした分 報われて欲しいです♪ (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 主人公 いい子ちゃんすぎるよ泣 私は意地悪だから もしかしたら告白受けるかもと 心配して待ち伏せしてたんじゃないの?私が腑に落ちないのは主人公が手紙を書いたら 同じ時に佑生も告白した事です 多分主人公が告白する事予想してたんでしょうね 先回りし 奪って幸せに (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mifulu | 作成日時:2016年2月7日 22時