後悔と変わらない想い 2 ページ12
貴女side
貴『梨華、今暇?』
貴『もしあれなら、相談…乗ってもらえる?」
梨華とのトーク画面には、既読が付いていない私が送った二文が表示されていた。なかなか既読がつかない。やっぱり、間違えたと送ろうか。そう考えていると、返事がやってきた。
梨『暇だよー』
梨「いいよ、相談に乗ってあげよう』
いつもの梨華の調子にフッと笑みがこぼれる。私はまた送った。
貴『ありがとう』
梨『いいよ、いいよ。で、どしたの?』
貴『私から振っといてあれだけど、今から言うこと誰にも言わない?』
梨『おん』
貴『その…実は…………』
私は今まであったことを全て梨華に伝えた。伝え終わると、梨華は少し黙った。
梨『………A…。大変、だったね……』
貴『えっ………?」
梨『だって…山畑への想いを吹部ほぼほぼに知られて、でも、何も言えずに当の本人とはすれ違って。更には、心友が好きだと思ったから引くなんて……』
私は見ながら泣きかけた。私、何してんだろって。もう嫌だって。早く、気持ちがなくなればいいのにって。
梨『Aは…すごいね。優しすぎるよ。私じゃそんなことできない』
貴『できなくていいんだよ。すごくなんか無いんだよ。全部、全部、私が…弱いから…!」
そう送ると、また止まった。すると、短いトークが来た。
梨「今から、電話できる?」
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梨華side
貴『全部、全部、私が…弱いから…!』
そう送られてきたトークを見て、私は戸惑った。だって、山畑とAが想いあっていることを知っていたから。言ってもいいものかと。けど、だめだよね……こういうのは、本人たちで伝えればいいもの。第三者が立ち入っていいものではない。でも、ここで止まって欲しくはなかったから、ある手段に出ることにした。
梨「今から、電話できる?』
数分すると、うんというメッセージと共に着信音が部屋に鳴り響いた。
貴「もしもし…梨華?」
梨「うん、梨華つんですww」
貴「ww 急にどうしたの?」
梨「linkじゃなくてこうやつて話したくなったの」
貴「そうなんだ……」
梨「うん」
少しだけ、沈黙が続いた。私は単刀直入に言う。
梨「本当に諦めるの?」
すると、Aは押し黙った。
貴「………うん…」
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mifulu(プロフ) - 皆さん、すみません…。ギリギリまで描ききって無いですが、新しいのを作らせていただきます。また後ほどここにお知らせを載せますので、少々お待ちください…。本当にすみません… (2016年8月26日 22時) (レス) id: 5b4cd55ff2 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 随分 時間飛びましたね! 勿論 気になるのは 相手は 誰?ですよね 相思相愛だった主人公と山畑 ですよね! まさかと思いますけどあの1シリーズに出てきたモブキャラの男の子とかないですよね 主人公と山畑今度こそ幸せになってね 山畑君は気が多かったし お幸せにね (2016年6月29日 18時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - ありがとうございます。確かに書きながら少しいらっときました……ww (2016年6月27日 23時) (レス) id: 29f4278fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 追記 なって 主人公の気持ち知ってたのに この人違う人好きでしたよね 主人公にとって一番慰めてもらいたくなくてずーと幸せだった人に 分かるの? 主人公気を抜かないで 佑生油断ならないからね 主人公 ツラい思いした分 報われて欲しいです♪ (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 主人公 いい子ちゃんすぎるよ泣 私は意地悪だから もしかしたら告白受けるかもと 心配して待ち伏せしてたんじゃないの?私が腑に落ちないのは主人公が手紙を書いたら 同じ時に佑生も告白した事です 多分主人公が告白する事予想してたんでしょうね 先回りし 奪って幸せに (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mifulu | 作成日時:2016年2月7日 22時