後悔と変わらない想い 1 ページ11
山畑side
大川に聞いてもらってから、少しは楽になった。けれど、日に日に辛さは積み重なる。今もそうだ。森川がいる教室の前を通りながらずっと中を覗く。やっぱりいつもと一緒。月本と楽しそうに話している。前からそうなのに、学習能力がないみたいに教室を覗いてしまう。
山「………………」
廊下でぼーっとしていると、ドンと背中を軽く叩かれた。
山「っ…………!」
月「え、あ、ごめん……!痛かった?」
後ろをすっと振り返ると、苦笑いをした月本が立っていた。
山「ツキ……」
月「よっ、山」
山「どうした?」
月「いや、見つけたから。クラス替えしてから久しぶりだろ? なんか、見つけたら話したくなってさ」
そう言って、ツキはニッと笑う。
山「こっちも、話したかった!」
僕たちは、次のチャイムがなるまで夢中で話し込んでいた。
__________________________________________________________________
貴女side
佑生の気持ちを聞いてから一週間。私は、また悩んでいた。佑生の気持ちを聞けば諦められると、諦めがつくと、そう思っていた。けど、現状は変わんなくて。むしろ辛さが増していくだけ。
梨「A!」
呼ばれた方を振り返ると、梨華がこちらに来ていた。
貴「梨華……!」
梨「おひさー」
貴「おひさー! クラス替えから全然話せなかったから、話したかったんだ!」
梨「マジで!? 」
貴「おん」
そう言って、チャイムが鳴るまで話し込んだ。
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
貴「誰かから、linkきてないかな〜」
ベッドに転がりながら、スマホをいじる。そんな時、ふと梨華の文字が目に映る。私は、チャイムが鳴る前の梨華の一言を思い出した。
梨「最近、大丈夫?きょう、なんか元気ない気がしたけど……気のせいかな? まあ、何かあればなんでも言ってね」
と、梨華は笑いながら言ってくれた。
…………相談したら、楽になるだろうか……。佑生にあんな事を聞いてしまったし、言ってしまったから絶対言えるわけがない。……でも、梨華なら……!
そんな想いを込め、私は梨華にlinkを送った。
貴『梨華、今暇?』
貴『もしあれなら、相談…乗ってもらえる?」
1人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mifulu(プロフ) - 皆さん、すみません…。ギリギリまで描ききって無いですが、新しいのを作らせていただきます。また後ほどここにお知らせを載せますので、少々お待ちください…。本当にすみません… (2016年8月26日 22時) (レス) id: 5b4cd55ff2 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 随分 時間飛びましたね! 勿論 気になるのは 相手は 誰?ですよね 相思相愛だった主人公と山畑 ですよね! まさかと思いますけどあの1シリーズに出てきたモブキャラの男の子とかないですよね 主人公と山畑今度こそ幸せになってね 山畑君は気が多かったし お幸せにね (2016年6月29日 18時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
mifulu(プロフ) - ありがとうございます。確かに書きながら少しいらっときました……ww (2016年6月27日 23時) (レス) id: 29f4278fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 追記 なって 主人公の気持ち知ってたのに この人違う人好きでしたよね 主人公にとって一番慰めてもらいたくなくてずーと幸せだった人に 分かるの? 主人公気を抜かないで 佑生油断ならないからね 主人公 ツラい思いした分 報われて欲しいです♪ (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
ラベンダー畑(プロフ) - 主人公 いい子ちゃんすぎるよ泣 私は意地悪だから もしかしたら告白受けるかもと 心配して待ち伏せしてたんじゃないの?私が腑に落ちないのは主人公が手紙を書いたら 同じ時に佑生も告白した事です 多分主人公が告白する事予想してたんでしょうね 先回りし 奪って幸せに (2016年6月26日 14時) (レス) id: 30de297729 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mifulu | 作成日時:2016年2月7日 22時