フルスイング

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『藤咲はこれからソロとして活動してもらう』






「え、それって」








『ソロデビューだ』







「そんなのあんまりです！



NEWSとして活動できない時に、ソロデビューなんてしたくないです」








『デビューと同時に全国ツアーもできるんだぞ？ 良い話だろ』







「そんなことできません




私だけそんなことしたくないです」









この時のAの顔は忘れられない







泣きながら断っていた








『まぁ返事はすぐにとは言わない


また後日聞くから、いい返事期待してるよ』








部屋に取り残された5人








慶一郎「Aにとって良い話じゃない？」







「良い話でもなんでもないよ…」









貴久「ソロデビューが？」









「そんなのしたくないもん」









シゲアキ「俺らのことは気にすんなって」









「そんなことできないよ




ソロデビューなんてしたら、みんなを裏切るのと変わんないじゃん」







祐也「誰もそんなこと思わねーよ




Aがやりたかったらやればいいんじゃないの？」









「そんなこと言わないでよぉ」









今思えば、こんなに感情をむき出しにしたAを見たことない








あんなに泣いているのも







胸が裂けそうな声も







初めてだった









「NEWSから…






みんなから離れる気ないからね」









Aが部屋からでたあとに、俺たちの運命が変わった








バタっと音がして、急いで部屋から出るとAが倒れていた







その日から今でもAは目を覚ましていない

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